WBCバンタム級王者・中谷潤人が渡米「強さを求めてしっかりレベルアップしてきたい」
ラスベガス合宿に向け、羽田空港から渡米した中谷潤人
プロボクシングのWBC世界バンタム級(53・5キロ以下)王者の中谷潤人(M・T)が、23日、ロサンゼルス合宿のため渡米した。約40日間の予定で「強さを求めてしっかりレベルアップしてきたい」と成長して帰国することを誓った。
師匠であるルディ・エルナンデス・トレーナーは、1月にアレハンドロ・サンティアゴ(メキシコ)戦前に行われた合宿では本来3分の1ラウンドを5分、12ラウンドの世界戦より長い16ラウンドのスパーリングを行った。「しっかりしごいてもらってきたい」と今回も想定外のメニューによる厳しい練習を歓迎した。
WBCは15日(日本時間16日)に、中谷が初防衛戦を7月20日に都内でWBC同級1位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン)と行うと発表。14日からは神奈川県内のゴルフ場で走り込み合宿や、渡米前日の22日にも8ラウンドのスパーリングを行うなど、すでに試合に向けて準備を進めていた。
2月のサンティアゴ戦で6回TKO勝ちし、世界3階級制覇を達成。米国の老舗専門メディア「ザ・リング」が選出する「パウンド・フォー・パウンド(PFP、全階級を通じた最強ランキング)」で初めて10位に入ってから、最新の発表まで順位を保っている。 同メディアの階級別ランキングでは1位。IBF王者の西田凌佑(六島)が2位、WBA王者の井上拓真(大橋)が3位、WBO王者・武居由樹(大橋)が4位にランクされ、日本人が王座を独占するバンタム級で中谷が最上位となっている。「評価してもらってありがたい。気を引き締めていきたい」と、さらなるレベルアップを目指す。
戦績は26歳の中谷が27勝(20KO)、27歳のアストロラビオが19勝(14KO)4敗。