米、ケニアを主要な非NATO同盟国に指定へ=関係筋
バイデン米大統領は、国賓として訪米しているケニアのルト大統領(写真左)の滞在中に同国を主要な非北大西洋条約機構(NATO)同盟国に指定する見通し。22日撮影(2024年 ロイター/Leah Millis)
Nandita Bose Trevor Hunnicutt Andrea Shalal
[ワシントン 22日 ロイター] - バイデン米大統領は、国賓として訪米しているケニアのルト大統領の滞在中に同国を主要な非北大西洋条約機構(NATO)同盟国に指定する見通し。事情に詳しい関係者が明らかにした。
サハラ以南のアフリカ諸国としては初の指定となる。米政府はロシアや中国と長年緊密な関係を築いてきたケニアとの関係深化を目指している。
バイデン氏はホワイトハウスで企業経営者らとの会談にルト氏を迎え、米大統領選後の来年2月にアフリカを訪問すると記者団に述べた。首脳会談は23日に行う。
政権高官によると、両氏は貿易や債務問題のほか、治安が悪化するカリブ海の島国ハイチ、ウクライナ、スーダンなどの今後について協議する見通し。
ケニアは国連の治安維持部隊の一部としてハイチに部隊を派遣する用意をしている。主要な非NATO同盟国への指定は米軍と戦略的な協力関係にある緊密な国に対して行われる。
当局者によると、米政府はケニアとの半導体パートナーシップも計画しており、米CHIPS・科学法を通じた資金の恩恵を受けるアフリカ最初の国になるよう議会と取り組んでいるという。