【読んだら欲しくなるので閲覧注意】あのニーモからバックパックが出た? アウトドアブランドの「街仕様の最新バックパック」3選
街使いに便利なアウトドアブランドの最新バックパックを集めてみました(撮影:矢島慎一)
もはやリモートワークが当たり前になり、PCや書類を日常的に持ち運ぶライフスタイルの方が増えています。ちょっと仕事をしに外出したついでに、ジムに寄ったり、遊んで帰ろうと考えると、どうしても荷物は重たくなりがちです。
そこで増え続ける荷物を効率的に整理し、重たいものでも快適に持ち運ぶのになにかと重宝するのが、アウトドアブランドが街向けにデザインしたバックパックです。厳しいアウトドア環境で磨き抜かれたディテールを街仕様に落とし込んだ、注目の最新作はどれも使いやすいものばかり。なかでも、注目の3ブランドの新作を紹介します。
見たらきっと欲しくなってしまうので、閲覧注意です!
■小さなパックにミステリーランチらしさが凝縮
ミステリーランチ/ディストリクト24 ¥26,950 18、24Lの2サイズ展開 www.mysteryranch.jp/district
まず取り上げたいブランドが、米軍の特殊部隊や登山家、森林消防隊など、過酷な現場で働くプロたちが厚い信頼を置くほど非常にタフなモノづくりで知られるミステリーランチ。彼らが手がけるデイリーユース向けのシリーズが「ディストリクト」です。
小型ショルダーバックをはじめ、サイズを展開するシリーズの中でも、ミステリーランチらしさがぎゅぎゅっと詰め込まれているのが、ライフスタイルパック「ディストリクト24」です。
まず特筆すべき特徴は、荷物の視認性の高さ。
この手のパックは細かく分かれたコンパートメントが使いやすい反面、荷物の所在がわかりづらくもあったりするものです。その点、ディストリクトは逆U字型のジッパーをぐるっと下まで開くことができ、中身が一目瞭然。
しかも写真のようなアコーディオン状に展開するため、ベローンと荷室が開いてしまうのを防いでくれます。このマチ部分はスナップボタンと面ファスナーで解放できるため、旅行時はトランクのようにバーンとフルオープンにする使い方もありでしょう。
同様に、フロントポケットも写真のようにスナップボタンを外せば、大きく開けることができます。完全に下ろさずに小物を出し入れしたい時には重宝するでしょう。フラップを開いて上からアクセスすることはもちろん、サイドのジッパーからもアクセス可能です。
背負い心地の良さは、さすがミステリーランチ。もはや説明の必要もないクオリティです。
あえて言うならば、デイリーサイズのパックには珍しく、ショルダースタビライザーを備えているのもポイント。PCや書類など、街用の荷物は意外に重たくなりがちですが、スタビライザーがあるのでパックをしっかり体に引き寄せて、揺れを軽減することができます。
■山っぽい見た目に、街使いでも便利な機能が満載
マウテンハードウェア/フィールドデイ28L ¥17,600 22、28Lの2サイズ展開 www.mountainhardwear.jp
同じく、タフなギア作りが売りのアメリカ発ブランドでも、どこか西海岸生まれ特有の自由な空気感を漂わせているのが、マウンテンハードウェアの魅力。山で使える仕様でありながら、ストリート的な雰囲気を持つアイテムも多くラインナップしており、ハイキングパックと位置付けられている「フィールドデイ」もそのひとつです。
メイン素材には、軽量で耐久性に優れた210デニールのリサイクルリップストップシェルを採用。たっぷりしたフロントのストレッチメッシュポケットや、深めの両サイドポケットなど、見た目はベーシックなハイキング向けパックのように見えます。
しかし、メインコンパートメントを開けてみると、印象は一変。小物をわかりやすく小分けにしておけるオーガナイザーやパッド入りのラップトップスリーブなど、デイリーにも使いやすいディテールが随所に盛り込まれているのです。
ちなみに、自立してくれる絶妙なバランスの形状は、なにかと使いやすい(立ちそうで立たないものが案外多い!)。
実際にフィールドと街で使ってみたところ、雪山用ザックのゴーグル収納用ポケットのように、サングラスやメガネをそのまま入れておけるフリース裏地のトップアクセスコンパートメント、しっかりと深さがあって長めの水筒も落とす心配がないサイドポケットは、非常に使い勝手の良いディテールでした。
さらに、コンパートメントが細か過ぎないことも高ポイント。どこに何をしまったのか、忘れてしまわない適度な細かさがちょうどいいパックでした。
■あのニーモが手がける「初のバックパック」が使いやすいわけ
ニーモ/バンテージ26L ¥24,200 22、26、30Lの3サイズ展開 www.iwatani-primus.co.jp
アメリカ東海岸生まれのブランドながら、日本のアウトドアシーンでも使い勝手の良さに定評のあるニーモ。
テントやスリーピングマットでお馴染みのブランドですが、今シーズン、ついに初のバックパック「バンテージ」が日本に上陸したことが、大きな話題になっています。
まずニーモらしい大きな特徴は、非常に地球に優しい部材で構成されていること。
メイン素材にはソリューションダイにより染色された、強度と防水性に優れる独自開発の100%リサイクル素材「CEROファブリック」を採用。バックパネルやショルダーハーネスにも、製造、廃棄時に有毒なガスが発生しないリサイクル素材「CCubedクッション」を使っています。
使い勝手の良さは、もちろんギャランティー。
ノートPCを収納しても背負い心地を損なわないラップトップスリーブをはじめ、必要なツールを視認しやすい状態で細かく仕分けできるテックコンパートメントも豊富です。
メインコンパートメントにはたっぷりと深さがあり、通勤通学に必要な道具を収納しつつ、帰りにジムに立ち寄るための着替えやシューズも余裕で収まる使い勝手の良いサイズ感です(26L)。
さらに、メインの荷室を開けなくてもアクセスできるマチ付きのフロントポケットが使いやすい。サイドのジッパーを開けて拡張すれば、ヘルメットやシューズも収納できるほどの大容量ポケットになるので、自転車乗りにも便利な造りと言えるでしょう。
ちなみに、ニーモは2002年にテントからスタートしたブランドですが、創業当時から「ゆくゆくはアウトドア総合ブランドとして展開を増やしていきたい」という計画があったそうです。
つまり、初めてのバックパックではあるものの、20年以上温め続けてきたアイディアが詰め込まれているのです。よくないわけがないでしょう?
■取材協力
エイアンドエフ
コロンビアスポーツウェアジャパン
イワタニ・プリムス