エヌビディア株はまだ上昇する…1年後に200ドルに到達する7つの理由
エヌビディアのジェンスン・フアンCEO。
- コンステレーション・リサーチは、エヌビディアの株価は今後1年間で65%上昇し、1株200ドルになるだろうと述べた。
- このリサーチ会社は、エヌビディアの株価はAI分野での優位性の恩恵を受け、今後18カ月から24カ月は上昇を続けると予想している。
- エヌビディアのビジネスには継続的な成長を可能にする7つの強みがあるという。
コンステレーション・リサーチ(Constellation Research)によると、エヌビディア(Nvidia)の株価は今後12カ月で1株当たり200ドルまで上昇し、現在の上昇基調はさらに2年間続くという。
コンステレーション・リサーチ創業者のR「レイ」・ワン(R"Ray"Wang)は2024年6月16日、「AIブームを加速させているGPU市場で、エヌビディアには支配的な地位を維持するための7つの強みがあると考えている」とCNBCに述べた。
「エヌビディアはAI時代の基盤銘柄だ。ジェンスン・フアン(Jensen Huang)CEOは、パートナーシップと市場への直接ルートを通じ、シリコンからソフトウェアまでの垂直統合的支配を達成するつもりだ。マイクロソフト(Microsoft)、インテル(Intel)、シスコ(Cisco)の3社が基礎を築いていたPCの時代とは異なり、この新しい時代にはすべての新しいプレーヤーがエヌビディアと結びついている」とワンはメールでBusiness Insiderに述べている。
以下は、エヌビディアの株価が現在の水準から65%上昇するとワンが予想する7つの理由。
1. 先見の明のある創業者CEOが主導
「先見の明のあるCEOは、我々がシリコンバレーで見てきたように非常に重要だ。ラリー・エリソン(Larry Ellison)、スコット・マクニーリー(Scott Mcnealy)、マーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)のような人々がリードしてきた」
2. 参入障壁が高い
「このチップ市場に参入できる競合企業はほとんどなく、チップを市場に投入するまでには長い時間がかかる。それに成功して、チップを手に入れるのは非常に難しいことだ」
3.切り替えコストが高い
「参入するとエヌビディアが提供する汎用処理向け開発プラットフォームCUDA(クーダ)とチップ、ソフトウェア、スタック全体のアクセスによってロックインされてしまう。かなり長い間ロックインされることになるが、その点では彼らはかなりリードしている」
4. 圧倒的な市場シェア
「エヌビディアは圧倒的な市場シェアを誇っている。同社がこの市場にかなり早くから参入し、競合他社が24カ月遅れていることを考えると、これは大きな違いだと思う」
5.強力な製品ロードマップ
「我々が目にしているのは、エヌビディアの製品ロードマップのおそらく10分の1、もしかしたら100分の1程度に過ぎず、彼らが次に何を持ってくるのか、洞察力のある人にとっては本当に刺激的だろう。なぜなら、それは単なるチップの問題ではなく、ソフトウェアのことだけでもないからだ。シリコンから最終製品までのプロセス全体を扱う能力、そこにこそ多くのイノベーションが生まれるだろう」
6. GPUはAIのデフォルト
「エヌビディアのエコシステムによってGPU (画像処理装置) はAIのスタンダードになった。GPUは、推論、テストからAI に至るまで誰もが望んでいるスタンダードだ」
7. 数字は嘘をつかない
「株価収益率(PER)に見合った驚くべき成長を見せており、そして誰もがそれに注目し、今後この成長がどう続くかを見極めようとしている。粗利益率は78%で前年比262%成長しており、これは少なくとも今後18カ月から24カ月はこの状況が続くだろう」