【Copilotプラグイン】初心者向け入門｜ブラウザやスマホで手軽に使いこなせる

Microsoftは、AIチャットボット「Copilot」を日常的に使えるAIアシスタントとして、チャットボットに期待される通常の生成AI機能を組み込んでいます。

しかし、このような機能を持つ企業はMicrosoftだけではありません。

ほかの企業はCopilotのための「プラグイン」を作成し、あなたのAIチャットにサードパーティの機能を追加しているのです。プラグインでできることは、以下のとおり。

Copilotプラグインとは？

Copilotのプラグインは、ブラウザの拡張機能に似ています。

たとえば、プラグインを有効にすると、Microsoftが独自に追加しなかった機能をCopilotに追加したり、Copilotが単にWebを検索して追加したオプションを強化したりできます。

まず、Copilotのプラグインにアクセスするには、Microsoftアカウントにサインインする必要があります。

個人アカウントでも仕事で使用しているアカウントでも構いませんが、サインインしていないと、CopilotのWebサイトをロードしてもプラグインメニューが表示されません。

Chromiumベースのブラウザが良さそう

デスクトップであれば、ChromeやEdgeのようなChromiumベースのブラウザを使ってプラグインにアクセスすることになるでしょう（筆者がSafariでプラグインメニューをクリックしようとしたら、空白のスペースが表示されました）。

ログインすると、Chatsの右側にプラグインのメニューが表示されます。プラグインを選択すると、8つのオプションが表示されます（iOSなら7つ）。

この機能は、すでに廃止されたChatGPT Pluginsとは違い、選択肢はかなり限られており、リストに追加するためにほかの開発者を招待する必要もありません。つまり、かなり気軽に使えるということ。

そして、確立した複数のオプションが利用できます。

• Search（検索）： このプラグインは、Copilotが応答の一部としてウェブを検索できるようにするものです。Copilotを大規模なインターネットに接続したくない場合は、このプラグインを無効にすることができますが、このプラグインがないと、ほかのプラグインはどれも機能しません（そう考えると、これは「選択」できるプラグインとは言えません）。
• Instacart（レシピ）： Instacartプラグインを使えば、Copilotにレシピや食事スケジュールなど料理関連の質問をすることができます。もちろん、Instacartなので、提供されているリンクをクリックすれば、食料品の注文も可能です（ただし、サービス対象地域であることが前提）。
• Kayak（旅行）： Kayakを有効にすると、Copilotに旅行や宿泊に関する質問をすることができます。同社によると、Copilotに予算を伝えることもできるため、プラグインは設定された範囲内でおすすめのホテルを紹介してくれます。
• Klarna（ショッピング）: このプラグインを使うと、CopilotにKlarnaを使ってウェブ上の「何千もの」店の商品の価格を比較するよう頼むことができます。
• OpenTable（レストラン予約）： このプラグインを使用すると、CopilotでOpenTableを使用できるため、近くのレストランを検索したり、リンクをたどって予約したりできます。
• Phone（電話）： このプラグインは、CopilotをAndroid携帯に接続します（iOSユーザーには利用できない機能）。Copilotを使ってテキストメッセージを読んだり送ったりできるほか、連絡先についてアシスタントに尋ねることも可能です。Microsoftによると、この機能を使うにはLink to Windowsアプリを使う必要があるとのこと。
• Shop（ショッピング）： これは一般的なショッピングプラグインではありません。Shopという会社から引っ張ってくるもので、さまざまな店の結果を集約することが可能です。
• Suno（作曲）：このプラグインを有効にすると、Suno経由でCopilotに音楽を生成させることができます。以前、Sunoを使ってAIが生成した独自の音楽をつくったことがありますが、控えめに言ってもワイルドな体験でしょう。

これらはCopilotを使用する際のプラグインオプションですが、制限がないわけではありません。常に有効にしておく必要があるSearchを除いて、一度に有効にできるプラグインは3つまで。

つまり、たとえばSuno、Phone、Kayakを開いておくことはできるけれど、この3つをすでに有効にしている場合、Instacartを追加することはできません。

会話をしながら切り替える

使用しているプラグインを調整したい場合は、「新しいトピック」ボタンからCopilotと新しい会話をはじめる必要があります。

残念ながら、プラグインをその場で切り替えることはできないので、Copilotとのチャットを開始すると、その会話は開始したプラグインに固定されることを覚えておいてください。

また、これらのCopilotプラグインのいずれかを使用するたび、プラグインの背後にある会社にデータが共有されることにも注意が重要です。プラグインはプライバシーをもっとも重視する機能ではないため、サービスを利用する際にはこの点に留意しましょう。

Copilotプラグインの使用

プラグインを有効にすると、会話中にプラグインを使用するようCopilotに依頼できます。自分が興味のある特定のプラグインをCopilotで使用したい場合、チャットで支持を送る必要があります。

たとえば、「Sunoを使ってAIに関するロックソングを生成してください」とか、「Instacartを使ってチキンマルサラのレシピを考えてください」と言うことで切り替えができます。

回答の上にプラグインのロゴが表示されれば、Copilotがプラグインを使用していることがわかります。

右カラムの上部にプラグインの種類が表示されます

プラグインによっては、その会社のウェブサイトに直接アクセスする必要がある場合もあります。

たとえば、10月のある週末にニューヨークのホテルを探すようKayakに依頼したら、ホテルのレビュー、価格、アメニティの概要が記載された選択肢のリストが表示されます。

しかし、これらのホテルの1つを予約したり、そのホテルについてもっと詳しく知りたい場合は、付随するKayakのリンクをクリックしてさらに詳しく掘り下げる必要があります。

ブレスト相手としては便利だけど…

これらのプラグインは便利ですが、わざわざ使うことはおすすめしません。Instacartで食料品を注文するとか、OpenTableでディナーの予約をするとか、特定のタスクがある場合は、それらのサイトに個別にアクセスしたほうがいいでしょう。

なぜなら、Copilot経由で何かを実行したい場合、あなたの情報はそれらのサイトに送信されるからです。

とはいえ、アイデアを探しているときには便利。たとえば、CopilotとInstacartは、自分では思いつかないような夕食のアイデアを生み出してくれるかもしれません。

さらに、Android携帯でCopilotを頻繁に使っているのであれば、チャットボットと並走できていて、それはクールなことです。

Source: Google Play, Shop