【日本ハム】胃腸炎の松本剛が実戦復帰 苦しむチームへ「新しい空気を。多分今どんよりしてる」
<イースタン・リーグ:日本ハム8-9ヤクルト>◇30日◇鎌ケ谷
最短復帰で苦しむチームに活気を与える。胃腸炎で26日に出場選手登録を抹消されていた日本ハム松本剛外野手(30)が30日、イースタン・リーグのヤクルト戦(鎌ケ谷)で実戦復帰した。「2番DH」で先発出場。ライナー性の打球が好守に阻まれ左飛、右飛となったが、持ち前のシャープな打撃を見せた。
目指すのは7月6日オリックス戦(ほっともっと神戸)での最短昇格。同2日からの同リーグ西武との3連戦(ベルーナドームほか)では守備にも就く予定だ。「内容は良かった。体は大丈夫なので、早く(1軍に)戻りたいですね」と、2軍の“染髪禁止”ルールに従った黒髪で爽やかに話した。
千葉・鎌ケ谷は特別な場所。11年ドラフト2位で高卒の大型遊撃手として入団も、外野手として22年の首位打者獲得まで多くの時間を過ごした。予定通りの2打席に立つと、当時を思い返すように、室内練習場で打撃練習。「ここの室内にはたくさん世話になっているので。やっぱりここ(鎌ケ谷)があっての僕なので」と感慨深げな表情で汗をぬぐった。
この日はオフに沖縄・伊江島で共に自主トレを行った野村、石井がそれぞれ2本塁打。石井は1軍昇格が決まった。「状態は2人とも良さそうだし。(シーズン)後半は伊江島組で巻き返しが図れたら」と活躍を思い描いた。チームは5連敗で最大9あった貯金が消滅。選手会長として「良い空気を持って(1軍へ)帰りたいですね。新しい空気を。たぶん今どんよりしてるから」と前向きだった。松本剛がチームの精神的支柱となる。【黒須亮】
イースタン・リーグ:日本ハム対ヤクルト ベンチで笑顔を見せる松本剛(撮影・黒須亮)