【阪神】3位転落…岡田監督「一番ミスが出たらアカン打順」小幡の失策厳しく指摘 最多46失策
<ヤクルト6-1阪神>◇29日◇神宮
打てん守れん…。阪神はヤクルトに敗れ、3位に転落した。首位広島に今季最大に並ぶ4ゲーム差となり、2カ月連続の月間負け越しが決定。岡田彰布監督(66)は3回の小幡竜平内野手(23)の失策を厳しく指摘した。12球団ワーストとなるチーム46失策。27日の中日戦(甲子園)で8得点した打線も1点止まりで、貧打に逆戻りだ。
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ゲッツーでチェンジ…かと思われた。小幡がはじいた。完全なイージーミスだった。3回1死一塁の守備。オスナの二ゴロを中野が捕球する。併殺を狙って二塁へ送球したが、遊撃小幡のグラブの中には収まらなかった。
「打順的に一番ミスが出たらアカン打順やんか」
岡田監督の言う通り、相手は中軸を迎える場面。直後、4番村上からの3連打で突き放された。2失点。この時点で5点差。12球団ワーストとなる46失策で序盤に試合の流れを失った。
小幡の失策。打者走者はオスナだ。指揮官は厳しく指摘する。「バッターの足と打球の速さを考えたらおまえ、流れで(急いで)ゲッツーをとるケースじゃないやんか。1個ずつ、ぽんぽんとやってもゲッツーとれる打球やろ?」。落ち着きを求められた小幡は「捕るべきだった。(先発の伊藤)将司さんに申し訳ないと思います」と猛省。「全然カバーできる範囲だと思うので、まず捕ってからというのをしっかり、また明日からやっていきたいです」と唇をかんだ。
27日の中日戦で8得点した打線は1点止まり。貧打に逆戻りだ。相手先発奥川には21年10月8日の阪神戦以来、995日ぶりとなる神宮での勝利を献上してしまった。制球が不安定な場面もあった右腕に対し、付け入る隙は「あったよ、それは」。ただ「完全に流れがこんわな」と嘆く。スタメンから外した近本は2試合連続の欠場。3打数無安打で途中交代した森下には「そんなん悪いどころちゃうよ。一緒や、ナンボ言うてもあかんわ」とおかんむりだ。
打てず守れずDeNAと入れ替わり3位転落。5月に続き、2カ月連続の月間負け越しと波に乗りきれない。首位広島には今季最大に並ぶ4ゲーム差を離され、4位巨人とは0・5ゲーム差。30日の6月ラストゲームは勝って締めたい。【中野椋】
ヤクルト対阪神 ベンチで浮かない表情を見せる阪神岡田監督(撮影・足立雅史)