大谷翔平の試合「蜂のため遅れます」と場内アナウンス…大音量で「レット・イット・ビー」
ドジャース―ダイヤモンドバックス戦の試合開始が遅れる原因となった蜂が密集した本塁後方のネット(4月30日、米アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで)=帯津智昭撮影
【フェニックス(米アリゾナ州)=帯津智昭】米大リーグで4月30日(日本時間1日)、大谷翔平が所属するドジャースとダイヤモンドバックスとの一戦が、本塁後方に設置されたネットの上に蜂の大群が密集する事態を受けて試合が遅れた。蜂の駆除後、1時間55分遅れとなる午後8時35分開始とアナウンスされた。ダイヤモンドバックスは先発投手を変更した。
当初、両チームの選手はベンチで待機した状態で、審判団が協議を続けた。「蜂のために試合開始が遅れます」との場内アナウンスがあり、どよめきが起こった。場内では、ビートルズの「レット・イット・ビー」が大音量で流れた。発音が同じ「Bee(蜂)」と「Be」にかけた演出とみられる。その後、報道陣がいる記者席では、「蜂業者が到着するまで、試合開始を遅らせる」との説明があった。
もともとの開始予定時間から1時間20分が過ぎた頃に業者が到着。防護服を着て薬剤を散布し、掃除機で蜂を吸い取ると、観客から歓声が沸き起こった。ベンチ裏に下がっていた選手たちの一部はグラウンドに姿を見せ、作業の様子を見守った。
試合開始の遅れを受け、ダイヤモンドバックスは先発投手をモンゴメリーからヒューに変更した。