中国・香港当局が統制強化、欧米企業が香港から拠点移す動き…米紙WSJもシンガポールへ移転か
ネオンがまぶしい香港島のビジネス街(上、1996年撮影)とシンガポールのマーライオンの像(2018年撮影)
香港紙・明報は3日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がアジアの拠点を香港からシンガポールに移し、香港の人員を大幅に削減すると報じた。中国・香港両政府による統制強化が影響しているとみられる。香港の記者や編集者の一部はアジア各地に異動し、多くは解雇されるという。
当局の統制が強まる中、米欧企業が地域拠点を香港から移す動きが出ている。香港では3月に外国勢力の干渉を取り締まる国家安全条例が施行され、海外メディアへの影響が懸念されている。(香港支局 鈴木隆弘)