テスラの自動運転支援技術巡り、米検察当局が詐欺の疑いで捜査…ロイター通信
テスラのロゴ=ロイター
【ニューヨーク=小林泰裕】ロイター通信は8日、米電気自動車(EV)大手テスラの自動運転支援技術を巡り、米検察当局が詐欺の疑いで捜査していると報じた。消費者や投資家に誤解を与える説明があった可能性があるという。
テスラの技術は現時点で車線維持など運転の一部を支援するものにとどまっており、完全な自動運転は実現できていない。ただイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)はこれまで、完全な自動運転車が近く実現すると説明してきた。
米当局は、マスク氏の根拠のない発言が詐欺にあたる可能性があるとして捜査しているという。
テスラの自動運転を巡っては問題が続いている。テスラは昨年12月、自動運転の支援システムに問題があるとして約200万台のリコールを米交通当局に届け出た。リコール後も事故が発生しているとして、当局が改めて調査している。
8日のニューヨーク株式市場で、テスラ株は2%下落した。