【真美子さんのバッグ】抜群の宣伝効果はエルメス「バーキン」並み?
いつのころからか耳にするようになった「気になる言葉」を、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんが独特の切り口で読み解く夕刊「popstyle」の人気連載「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」。今回は 【真美子さんのバッグ】 (まみこさん・の・ばっぐ)です
突然の結婚報告で大谷ロスになりかけたとしても、若い2人のお似合いぶりに、夫婦推しになった人は多いのではないでしょうか。
大谷翔平選手がはじめて公開した写真では、2人とも黒いスポーツウェア姿。元バスケの選手で長身の妻、真美子さんは完璧に着こなしていました。生まれながらの陽キャのようなポジティブな笑顔がまぶしいです。元通訳、水原一平氏のスポーツ賭博の件が影を落としていますが、この2人なら不穏な空気も吹き飛ばせそうです。
真美子さんは、空港では大谷翔平選手の数歩後ろを歩いていて、スポーティーだけれど奥ゆかしさも漂います。男性の長所を結集させたような大谷翔平選手と、女性の長所を集めたような真美子さん。もはや好感度しかありません。人徳キャラを期待され、聖人扱いされて大変だという声もありますが、日本人にとって希望の星のような存在です。
韓国でのドジャースの試合を観戦する時も、真美子さんはVIP席ではなく一般席に座っていて、賞賛の声が。カジュアルなファッションも好印象で、話題になったのは、ドジャースの夕食会に出席した時に持っていた黒いバッグ。
ZARAの「フラップ ミニマルショルダーバッグ」というもので、お値段は税込み5290円。シックなデザインで、以前から「高見えバッグ」として話題になっていました。
ちなみに、都内のZARAに見に行ったらすでになく、公式サイトでもしばらく売り切れに。かなりの宣伝効果があるので、エルメスの「バーキン」のように、「マミコ」と名前を付けても良いくらいです。
スポーツ選手としてストイックに生きてきた真美子さんは、もともとブランド品にはあまり興味がないのかもしれません。それとも、将来にそなえて節約しているのでしょうか。今回の水原氏の件のように、不測の事態でまた大金が必要にならないとも限りません。一方で、今回、ZARAのバッグが有名になりすぎたので、今後もしブランドのバッグを買ったとしても、持ちづらくなってしまうのが懸念されます。
とはいえ、隣に大谷翔平選手がいて、幸せそうな真美子さんを見ると、当分はブランド品の輝きを借りる必要はなさそうです。自分自身がブランド、という圧倒的なオーラに完敗です。
大谷翔平選手ご自身はどんなバッグを使っているのでしょうか。大谷翔平選手愛用モデルとして有名なのが、アンバサダーをつとめるドイツの紳士服ブランド「BOSS」の若年層向けライン「HUGO BOSS」のリュック。
定価は10万円近くしますが、メルカリでは100万円以上するなど、かなり高額で取引されているケースも。ちなみに同じ「HUGO BOSS」の別のリュックは、水原一平氏も愛用していたようです。水原氏の違法賭博事件で離ればなれになった2人の思い出のリュックになるのでしょうか……。