破産時にランボルギーニなど車数台を財産隠しか、元社長の男を逮捕へ…時価4000万円超
兵庫県警察本部
イタリアの高級スポーツカー・ランボルギーニなどの財産を隠して破産手続きを進めたとして、兵庫県警は、同県宝塚市の自動車販売会社の元社長の男(37)(兵庫県西宮市)を破産法違反(詐欺破産)の疑いで逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材でわかった。隠した財産は時価で4000万円超とみられる。
捜査関係者によると、男は、2021年7月に神戸地裁伊丹支部に破産手続きの開始を申し立てるより前に、同社が保有するランボルギーニ1台(時価3000万円相当)を含む車数台を、自身が実質経営する別の自動車販売会社に名義変更して財産を隠した疑いが持たれている。
ランボルギーニはその後第三者に渡っており、兵庫県警は、男が数千万円前後の売却益を得たとみている。
帝国データバンクなどによると、この会社は年間売上高が約48億円に上る時期もあったが、コロナ禍で顧客が減少。約29億円の負債があった。
県警は11月、虚偽の決算報告書を提出するなどの手口で銀行から融資金4000万円をだまし取ったとして、男らを詐欺容疑で逮捕している。