桐生祥秀、「出し切りました」5位に終わりパリ五輪「個人は無理。リレーは分からない」【陸上・男子100メートル】

男子１００メートル決勝 タイムを見ながら引き揚げる桐生祥秀

◇３０日　陸上　日本選手権最終日（新潟・デンカビッグスワンスタジアム）

　パリ五輪代表選考会を兼ねて行われ、男子１００メートルで決勝に進んだ元日本記録保持者で２０２１年東京五輪男子４００メートルリレー代表の桐生祥秀（２８）＝日本生命＝は１０秒２６で５位に終わった。１６年リオデジャネイロ五輪以来となる男子１００メートルでのパリ五輪代表入りは厳しくなった。

　雨中のレースを終えて取材エリアに現れた桐生は吹っ切れた表情で言った。「一生懸命走って負けました。出し切りました」。万全の体調で臨んだ今大会、悔しさ以上に現状の力を振り絞った満足感がにじんだ。パリ五輪での代表入りについては「個人（種目の１００メートル）は無理。リレーは分からない」。来年に東京で予定されている世界選手権や２６年に愛知で開かれるアジア大会を挙げ、「１年１年しっかりやって、その先にロサンゼルス五輪があればいい」と話した。