YamatoNさんのゲーム・配信に欠かせない10のアイテム、試したマウスは100種以上!?【前編】
YamatoNさんのゲーム・配信に欠かせないアイテム10選を伺った
ストリーマーやプロゲーマーに、活動に欠かせない10のアイテムを聞く本連載。第6回は、プロゲーマーからストリーマーに転身し、現在はeスポーツチーム「REJECT」のCEOとしても活躍しているYamatoNさんにインタビューを実施。
プロ選手時代からデバイスの重要性を知り、こだわってきたというYamatoNさんのコダワリアイテムは必見だ。また後編ではゲームがとにかく好きというYamatoNさんの気になっているゲームタイトルについても聞いたので、こちらもぜひチェックしてほしい。
今回のゲスト:YamatoNさん
元プロゲーマーで、「Cross Fire」「スペシャルフォース2」「Alliance of Valiant Arms」「オーバーウォッチ」などさまざまなFPSタイトルで優秀な成績を収めたのち、ストリーマーに転身。現在ではREJECTのCEOを務めながら、自身でもTwitchを中心に配信活動を続けている。
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気になるマウスは全部買ってみた
ゲーミングマウス Endgame Gear「XM2we」
Endgame Gearのゲーミングマウス「XM2we」
YamatoNさん:1つめのアイテムは、Endgame Gearのゲーミングマウス「XM2we」です。
──いつ頃から使われているんですか?
YamatoNさん:2ヵ月くらいですね。
──結構使い始めて間もないですね! どういった点が気になって採用されたんですか?
YamatoNさん:日本ではそこまで知名度があるわけではないですが、 SentinelsのTenz選手を始め、世界で活躍するeスポーツ選手が使っているマウスということで、気になったので購入してみました。
一番のポイントは「掴み持ち」(クローリップ)に特化した形になっているとことです。左サイドが結構えぐれていて、掴みやすくて指にフィットするので、クローグリップを使っている人であれば、使いやすいと思いますよ。
最近のゲーミングマウスの中では、掴み持ちで盛った際に一番しっくりきたという
また、元eスポーツのプロ選手だった人が開発しているマウスなので、信頼感もありますよ。余計な要素が一切ないのも気に入っています。ただ、重さは約63gと最近ではそんなに軽いほうではないですが、個人的には軽くて手にフィットしないマウスよりも、多少重量があってもフィットするマウスを選択しますね。このデザインでより軽量なモデルが出たら使いたいですけど。
──マウスを選ぶときはどのように調べますか?
YamatoNさん:ゲームデバイスをレビューされている方も多くいらっしゃいますので、そういった人たちのなかで、掴み持ちに特化したマウスが何個かあるというのが紹介されていて、そのマウスは全部買いました。
──全部買われたんですか?
YamatoNさん:はい。全部試した中で、一番自分の手にフィットしたのがXM2weだったというわけです。やっぱり、左サイドのデザインがほかのマウスとは違って、そこがフィットする要因になっていたのが大きかったです。
価格も1万2000円くらいで、日本で人気のマウスと比べるとリーズナブルなので、掴み持ちに最適なマウスを探している人は、試してみて下さい。
■製品情報
長期間使える耐久性で滑りも均等
マウスソール Pulsar Gaming Gears「 SUPERGLIDE」
Pulsar Gaming Gearsのマウスソール「SUPERGLIDE」
YamatoNさん:2つ目のアイテムは、Pulsar Gaming Gearsのマウスソール「SUPERGLIDE」です。
──これは、ガラス製ですか?
YamatoNさん:はい。ガラスソールのいいところは、耐久性があって滑りが均一なんですよ。その代わり、ガラス製のマウスパッドは使えないですけど。このSUPERGLIDEだとよりずっと滑りが変わらず使えるし、布のパッドへのダメージも少ないので、長期間同じ感覚でプレイしたいという人にオススメですね。
ガラスのソールなので、ガラスのマウスパッドでは使えないが、布のマウスパッドであれば、傷つけることなく長く使えるとのことгЃ
──滑りの感覚が変わらないのはいいですね。私もガラス製のソウル気になっているんですけど、今より滑りやすくなりそうで、慣れるのに時間がかかりそうだなと思っちゃって……
YamatoNさん:滑りやすくなるかもしれませんが、そこはマウスパッドのほうを変えて調整できますよ。価格もそんなに高額なものではないので、スムーズで変わらない滑りを実現したいなら、使ってみて下さい。
■製品情報
ゲームタイトルによってマウスパッドを使い分け!
ZOWIE「G-SR II」、ARTISAN「NINJA FX ゼロ XSOFT」
ZOWIEのマウスパッド「G-SR II」
YamatoNさん:3つ目のアイテムは、ZOWIEのマウスパッド「G-SR II」とARTISANの「NINJA FX ゼロ XSOFT」です。
──マウスパッドは使い分けられているのですか?
YamatoNさん:そうですね。2つの大きな違いは生地の素材による“滑り”です。G-SR IIは、「VALORANT」をプレイする際に主に使っています。めちゃくちゃエイム精度が重要なVALORANTでは、ZOWIEのマウスパッドの中でも一番すべらないG-SR IIを使っています。逆に「Apex Legends」など動きがめちゃくちゃ速いタイトルはARTISANのNINJA FX ゼロ XSOFTを使用するといった感じです。
ゲームタイトルによって使い分けているという
ガラスのマウスソールによって滑りやすくなっているので、その分マウスパッドは滑りにくい物を選んでいるというのもあります。かなり滑りにくいマウスパッドを探しているならG-SR II、G-SR IIよりもうちょっと滑ったほうがいいという場合はNINJA FX ゼロ XSOFTを使うといいかもしれません。この辺りは好みもあると思うので、量販店で試してみるのがいいですね。
──ゲームによってマウスパッドを使い分けると、エイムを合わせるのは大変じゃないですか?
YamatoNさん:プロ選手の設定などを見ていても、例えば「オーバーウォッチ」からVALORANTに移行した選手はタイトルによって感度の設定とかは全然違うことのほうが多いので、やはりゲームによって正しいアプローチはあると思っています。そのため、マウスパッドも同じように分けたほうがいいなと思っています。
■関連サイト
安定感があって使いやすい
ゲーミングキーボード SteelSeries「Apex Pro」
SteelSeriesのゲーミングキーボード「Apex Pro」
YamatoNさん:4つ目のアイテムは、ゲーミングキーボード「Apex Pro」です。
──フルサイズなんですね。デバイスに詳しくてVALORANTもプレイされているということで、ラピッドトリガー対応でテンキーレスを使っているのかなって勝手に予想していました。
YamatoNさん:Apex Proは結構前から使っていて、そのあと最近流行っているWootingの製品や60%キーボードを使ってみたんですけど、結局今はApex Proに戻ってきたという感じです。ゲームによってはF1~F3とか使うじゃないですか。そのときに60%だと面倒なんですよね。
フルサイズの重さによって安定しているのも、気に入っているポイントだという
──60%だと小さすぎましたか?
YamatoNさん:僕は結構強くキーを押すので、60%だと結構ガタガタするのが気になっちゃいました。あと、日本語入力ができないので、仕事で使う場合などは不便に感じました。その点、フルサイズキーボードだと強くキーを押しても安定感があります。
あと、ラピッドトリガーは素晴らしい機能だと思うんですが、ちょっと癖があるのも事実なんですよね。入力の反応が速すぎて、間違って違う入力が入っちゃったりすることもあって、自分はあまり慣れなかったです。その点、Apex Proはラピッドトリガーではなくアクチュエーションポイントが設定できるキーボードで、こっちのほうが私には合いました。
──ゲームプレイ以外の用途にもApex Proを使用されているんですか?
YamatoNさん:そうですね。フルサイズキーボードなので仕事でも過不足ないですし使いやすいので、今はすべてApex Proで行なっています。
■製品情報
1日3本は飲む、エナドリを色々飲んで今はこれ
エナジードリンク「レッドブル」
レッドブル
YamatoNさん:5つ目のアイテムは、「レッドブル」です。
──エナドリですね。ずっとレッドブルですか?
YamatoNさん:もともと「RAIZIN」っていうエナドリが好きだったんですけど、販売終了しちゃって。エナドリ自体が好きなので、色々試してみて今はレッドブルという感じです。今回用意してもらったサイズよりもう少し大きいやつを、1日3本くらい飲んでます。
──3本! かなりお好きなんですね。
YamatoNさん:結構低血圧なので、朝糖分を摂取するために飲んだりとか、あとはお昼と午後もしくは夜ですかね。
──エナドリ自体がお好きということですが、別のエナドリも出たら試されますか?
エナジードリンクも色々と試したうえで、一番好みなのがレッドブルだったとのことгЃ
YamatoNさん:そうですね。今は味がレッドブルが一番好みなのでレッドブルを飲んでいますが、新しい製品が出たら飲んでみたいですね。
■製品情報
「そのデバイスで世界まで来たの?」とトッププレイヤーが驚いた
マウスとマウスパッドは100種類くらい試した
マウスとマウスパッドは、100種類くらい試したのだという
──YamatoNさんは、現役時代からデバイスにはこだわられていましたか?
YamatoNさん:初めのころは予算も少なかったので人からもらったマウスパッドとか、どこのメーカーかわからないマウスとかで世界大会まで行ってましたね。
──まじですか! どこからこだわり始めたんですか?
YamatoNさん:その世界大会で出会ったトッププレイヤーの方たちにアドバイスをもらったんです。アドバイスというか「おまえそんなデバイス使ってここまで来たのか、ヤバいな」みたいなことを言われました(笑)。
──トッププレイヤーもびっくりだったわけですね。
YamatoNさん:そこでオススメのデバイスとかを教えてもらって、そこからデバイスはこだわるようになりましたね。それからマウスもマウスパッドも、100種類以上試してきたと思います。
──100種類ずつ! めちゃくちゃデバイス好きになってるじゃないですか。やっぱりデバイスは勝つためには重要だと思いますか?
YamatoNさん:うーん、どちらかというとやっぱりFPSだとエイムを磨くとか、戦略を磨くといったことのほうが大切だと思いますね。それが9割くらいで、残りの1割がデバイスといった感じだと思います。
──なるほど。
YamatoNさん:ベトナムの選手でマウスパッドなしでプレイしていて世界大会まで来てるとか、60Hzのディスプレーを搭載したノートパソコンでVALORANTのレディアントまで行ったという選手もいますので。ゲームの根幹を抑えるというのが一番大切な気がしますね。ただ、プレイ環境を整ええて勝率を上げるという意味では、その1割もとても重要だとは思います。
──ありがとうございました。
以上が前半部分となる。マウスやマウスパッドを100種類試してきたくらいデバイス好きでこだわりを持っているYamatoNさんが今使っているデバイスであれば、信頼性はかなり高いのではないだろうか。
後半は、ゲーミングイヤフォンやディスプレー、ウェブカメラといった、YamatoNさんの欠かせないデバイスを紹介する。また、最近気になっているゲームについても聞いたので、ぜひ楽しみにしていてほしい。