モスクワテロ巡り調査、ロシア人の過半数「ウクライナに責任」…プーチン氏が「最も信頼できる情報源」75%
プーチン大統領=ロイター
英紙フィナンシャル・タイムズは3月31日、ロシアのプロパガンダを調べる研究機関「オープンマインド」が行ったロシア人対象の調査で、モスクワ郊外で発生したテロの責任は「ウクライナ当局にある」と考えている人が過半数を占めたと報じた。犯行声明を出したイスラム過激派組織「イスラム国」に責任があると回答した人は27%にとどまった。
米英や北大西洋条約機構(NATO)など「西側」に責任があると答えたのは6%だった。年齢別では、18~30歳はウクライナ当局よりイスラム過激派組織に責任があると答えた割合が多かったが、30歳を超える年齢層では結果が逆だった。
テロに関してプーチン大統領を「最も信頼できる情報源」と考えている人は全体の75%に上った。
同紙は、ロシアでは言論統制が行き届き、ウクライナの関与を強調する露当局のプロパガンダが大きく影響しているとの専門家の分析を紹介している。