iPad復活に賭けるアップル、7日のイベントで新時代のProとAir発表へ
(ブルームバーグ): アップルが最後にタブレット端末「iPad」を刷新してから1年半余りが経過した。新モデルまでの待ち時間は、スティーブ・ジョブズ氏が2010年に最初のバージョンを披露して以来の最長となっている。この空白は7日にようやく埋められる。
ティム・クック最高経営責任者(CEO)は同日に30分程度のオンラインイベントで、iPad ProとiPad Airの大幅アップグレードを明らかにする。タブレットのアクセサリー類についても新バージョンを発表する。
プレゼンテーションは米太平洋時間の午前7時開始で、通常より3時間早い。欧州のアップル・ファンは業務時間内に発表を見守ることが可能になった。何よりも重要なのは、アジアの消費者が就寝前に見られることだ。中国での売り上げを伸ばすことは、今のアップルにとって最大の焦点だ。
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iPadのビジネスにとっては正念場だ。売り上げは新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)期に急増した後、この2年は下降している。1-3月は特に弱く、売上高は17%減少しアナリスト予想を下回った。アップルは4-6月のiPad売上高が持ち直すと予想し、新モデルに期待を寄せている。
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新型iPad:
イベントの主役は新しいiPad Proだ。一新されたデザインと、鮮明さを増したスクリーンが特徴。ディスプレーには初めて有機EL(OLED)を採用し、画質を改善するだけでなくデバイスの薄型化も実現した。スクリーンサイズは11インチと12.9インチが用意され、M4チップが搭載される可能性がある。M4は人工知能(AI)のタスクを助け、6月に詳細が明らかにされるアップルのAI戦略の一部を成す。中位機種のiPad Airも7日に一新される。初めて2つめの大画面オプションが追加される可能性が注目されている。新しい12.9インチバージョンのiPad AirはサイズでiPad Proに劣らず、低価格で買える大画面タブレットを消費者に提供する。10.9インチのバージョンも存続し、いずれもアップルが2022年にラップトップのMacBook Airに初めて搭載したM2チップでアップデートされる可能性が高い。
原題:Apple Looks to Fuel iPad Comeback With New Pro and Air Models(抜粋)
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