U-23日本代表、準決勝のエンド変更は「審判が勘違い」 公式会見で主将MF藤田がハプニング明かす/アジア杯
U-23日本代表MF藤田譲瑠チマ
【ドーハ2日=山下幸志朗】パリ五輪出場権を獲得したU-23(23歳以下)日本代表は、3日午後6時半(日本時間4日午前0時半)から決勝で同ウズベキスタン代表と対戦する。A代表の国際サッカー連盟(FIFA)ランキングは日本が18位で、ウズベキスタンは64位。この日は試合会場で公式会見が行われ、主将の藤田譲瑠チマ(22)=シントトロイデン=は「ラスト1試合なので、良い準備をして優勝するために頑張りたい」と、4大会ぶり2度目の優勝へ力を込めた。
会見ではパリ五輪出場権が懸かる準決勝の同イラク戦で起きたハプニングが明らかになった。試合前のコイントス後、日本はエンドを変更。しかし、その意図を問われると「『このままのピッチで』と伝えたつもりだったけど、審判が勘違いして勝手に変えられて自分もびっくりしました」と藤田。思わぬ行き違いがあったが、結果的に日本サポーターが裏に陣取るゴールに向かって攻める形になった日本は前半で2得点を奪い、試合を決めた。
決勝の結果はパリ五輪の1次リーグの振り分けにも影響を与える。優勝すれば、日本よりもA代表のFIFAランキングが低いチームが集まるD組に入り、準優勝なら東京五輪準決勝で日本が敗れたスペインなどと同組のC組に入る。それでも、「そんなに意識はしていない」ときっぱり。目の前の一戦に集中して優勝を勝ち取る。