B787主翼製造の三菱重工、ボーイング検査問題に「出荷停滞すれば事業に影響」
(写真:読売新聞)
米航空機大手ボーイングが中型機「787」の必要な検査を怠った恐れがある問題について、三菱重工業の泉沢清次社長は8日の決算会見で、「出荷が停滞すれば、事業に影響が出ると思う」と懸念を示した。
米メディアによると、ボーイングは検査記録を改ざんした可能性もあり、米連邦航空局(FAA)が調査を開始したという。三菱重工は787の主翼部分を製造し、2023年度は43機分を出荷した。
泉沢氏は今年度の生産計画については、「具体的な機数は控えたい。(ボーイングとは)状況が変わる都度、コミュニケーションを取っている」と述べた。
同日発表した25年3月期の連結業績予想(国際会計基準)は、最終利益を前期比3・6%増の2300億円とし、過去最高を見込む。ただ、787の問題が今後、業績に影響を与える可能性がある。