静岡知事選、自民「地元意向無視できず」大村氏推薦の方針決める…与野党対決へ
大村慎一氏(4月8日午前、静岡県庁で)
自民党は7日、静岡県知事選(9日告示、26日投開票)について、無所属で元副知事の大村慎一氏を推薦する方針を決めた。4月の衆院3補欠選挙で全敗してから最初の大型選挙となるため、党本部は慎重に対応を協議していたが、地元の意向を尊重するべきだとの判断に傾いた。8日にも正式に発表する。
同知事選は川勝平太知事の任期途中での辞職を受けて行われる。静岡県連は4月23日、「政策面で評価ができる」などとして、大村氏の推薦を党本部に上申していた。
立憲民主、国民民主両党が無所属で前浜松市長の鈴木康友氏の推薦を決めていたことから、自民執行部は与野党対決の構図となって敗れた場合の党への打撃を懸念し、態度を保留していた。自民関係者は「党勢が良くないからとの理由で、地元の意向を無視することはできない」と語った。
知事選にはこのほか、共産党公認で同党県委員長の森大介氏、諸派の横山正文氏、いずれも無所属の村上猛氏、浜中都己氏が立候補を予定している。