米商務省、インテルなどのファーウェイ向け半導体の輸出許可取り消し…英紙報道
中国通信機器大手「華為技術」(ファーウェイ)のロゴ(2020年1月撮影)
【ワシントン=田中宏幸】英紙フィナンシャル・タイムズは7日、米国のバイデン政権が中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」への輸出規制を強化すると報じた。米半導体大手インテルなどに与えていたノートパソコンやスマートフォンに使う半導体の輸出許可を取り消したとしている。
報道によると、米商務省はインテルとクアルコムに対し、ファーウェイ向け半導体の輸出許可の取り消しを通知した。ファーウェイが4月に発売したノートパソコンにインテル製の先端半導体が使われていることが明らかになり、米議会共和党から規制の強化を求める声があがっていた。
米政府は2019年、ファーウェイを安全保障上の懸念がある輸出規制リストに追加し、米企業からの部品調達を事実上、禁止した。その後、米国の技術などを使って外国企業が作った部品へも適用を拡大したが、インテルやクアルコムなどに対しては一部製品の輸出を認めてきた。