石川で4606人避難中、断水も3780戸で続く 能登半島地震4カ月
輪島朝市の火災現場で花を手向け、30秒ほどにわたって手を合わせた女性。世話になった知人が亡くなったという=石川県輪島市で2024年5月1日午後4時10分、阿部弘賢撮影
能登半島地震の発生から1日で4カ月が経過した。石川県によると、4月30日時点でなお4606人が避難所に身を寄せる。断水も珠洲市、輪島市、能登町の計約3780戸で続いており、被災地からは、復旧・復興の加速化を求める声が上がっている。
馳浩知事は4月25日の記者会見で、応急仮設住宅の必要戸数について6421戸と説明。同日時点で5530戸を着工し、2763戸が完成したと明らかにした。5月末までに約4500戸、6月末までに約5000戸の完成を目標に掲げ、「8月中に必要な住宅の完成を目指したい。被災者が1日でも早く入居できるように取り組みたい」と述べた。
県によると、4月30日時点で死者数は245人、行方不明者は3人。家屋被害は一部破損を含めて7万8557棟を数える。1日は、輪島市中心部の大規模火災跡地などで手を合わせる人が見られた。【深尾昭寛】