玄関をスッキリさせるために「捨てるべきもの」。玄関先に置く必要のないものとは
ごちゃつきがちな玄関をスッキリさせるために「捨てるべきもの」を紹介します。教えてくれたのは、ミニマルな暮らしにまつわる著作が多数ある、カナダ在住のブロガー筆子さん(現在60代)です。
※写真はイメージです
この記事のすべての写真を見る
玄関で捨てた方がいいもの
用事や仕事から戻って、ドアをあけたときまず目にするのが自宅の玄関。この場所がごちゃごちゃしていると、どっと疲れます。出かけるときも、ストレスですよね?
玄関には余分なものを置かない方が暮らしやすいもの。すぐに撤去できるものを紹介してみますので、思いきって処分をご検討ください。
1.明らかなゴミ
汚れきった雑巾、買ったけれど使わないシュースプレー、靴が入っていない靴箱。こうしたゴミをまず捨てます。
私が日本でOLをしていた頃、靴についてきた靴磨き専用のクロスや粗品でもらった靴磨きグッズをすべて、靴のお手入れ品を入れていた箱に突っ込んでいました。
でも、そんなにクロスは必要ありません。余分な靴磨きグッズも捨てましょう。
2.玄関になくてもいいもの
玄関に関係のないものを取り除きます。たとえば、
・ほかの部屋にあるべきもの:家族が置きっぱなしにしている私物
・図書館に返すべき本
・届いた宅配便の箱
・捨てるつもり・寄付するつもりの不用品が入った箱
・スポーツグッズ
・ガーデニンググッズ
どれも中継地である玄関に置きっぱなしにされがちなものです。置くべき場所に戻しましょう。
3.チラシやDM、郵便物
郵便ポストから取り出して持ち込み、玄関に放置してしまった郵便物を撤去します。玄関や下駄箱以外の場所に置き場所を定めましょう。
余計な郵便物がたまらないように、チラシは止めて、カタログはもらわない、デジタルで雑誌や会報を購読することも検討してください。
4.履かない靴
あまり履かない靴を処分します。そうすれば、たたきの上にも下駄箱の中にも靴があふれません。
私が日本の家に住むとしたら、たたきにはまったく靴を置かないか、いつも履いている靴を1足だけ置きます。
5.余分な傘
日本は雨が多いので、複数の傘を持っている人が多いです。でも、そんなに何本も傘がいるでしょうか? 長傘と折りたたみの傘が、それぞれ1本ずつあれば十分なのではないかと思います。
傘が増えるのは、「傘立て」という入れものがあるからです。私も実家では、傘立てに複数の傘を突っ込んでいました。
ひとり暮らしなら傘立ては必要ないかもしれません。私は、傘をさして帰宅したらすぐに水気をきって、玄関の隣の縁側で広げて乾かし、翌日たたんでいました。
つまり、濡れた傘を玄関に放置しなかったので、下駄箱についていた傘を置くスペースがあれば十分でした。
6.衣類、バッグ、スカーフ、帽子など
玄関のそばに衣類をかけるフックをつけて、ジャケットやバッグをかけているかもしれません。ですが、本当に玄関脇に衣類をかける必要があるでしょうか?
私の夫は、玄関の扉の横にあるつくりつけのフックにジャケットを2着~3着かけていますが、毎回そこにあるジャケットを着るわけではありません。
フックに衣類をかけるなら、そこにかける必然性のあるものを最低限だけかけるようにしましょう。かけるところがあると衣類やバッグが増えてしまうもの。フックが本当に必要なのか考えてみてください。
7.スリッパ
傘と同じでスリッパも専用の入れものがあると中身が増えます。そもそも、自宅にスリッパは必要でしょうか? 自分や家族の室内履きは必要なら専用のものがよいかもしれません。
実家ではスリッパを常備していましたが、お客さんがスリッパを履いて、3歩も歩かないうちに居間(和室)に到達しました。スリッパが本当に必要なのか、必要だとしてもずっと玄関先に装備しておくべきなのか考えてみてください。
自宅で教室をやっているなどの事情があり、そのときだけスリッパが必要なら、普段は専用のカゴに入れて別の場所に収納し、必要なときに玄関先に置いたほうがいいと思います。
8.小物
下駄箱の上にトレイを置いて、鍵や時計、印鑑、スマホの充電器などを入れている。ドアにマグネットで細かいものや小さな掃除グッズをぶら下げている。それらがごちゃごちゃの原因になることも。
それらを本当に玄関先に置く必要があるか、考えてみてください。鍵や印鑑は玄関に置かなくてもリビングルームにある棚や、自室の机の引き出しに収納しても問題ないのではないでしょうか。
どうしても玄関に置きたい場合は、表に出すのではなく、下駄箱の中に入れるのも手です。
9.飾りもの
下駄箱の上に生花や、人形、インテリア小物などを飾ることがあります。
飾りものは、気分をなごませ、美的空間をつくってくれます。しかし、飾りすぎると掃除が大変だし、視覚的ノイズになってしまいます。
なにかを飾りたいのなら、自分や家族にとって意味のあるものを厳選して飾りましょう。
10.マット類
玄関マットは、汚れを持ち込まないために敷きます。ですが、マットがあるせいで、視覚的ノイズになっていたり、掃除の手間が増えていませんか?
実家にいた頃は、ずれたマットをいちいち直すのが面倒でした。私は、よほど切羽詰まった理由がない限り、トイレも玄関もキッチンもマットを敷きません。
以上、玄関からすぐに取り除けるものを紹介しました。ものをいっぱい置いてしまうと、新たに別のものを置いてしまうので、できるだけなにも置かないのがおすすめです。