海自ヘリ墜落、2機が空中衝突と判断…データ解析し木原防衛相「同時刻に同じ場所で衝撃」
木原防衛相
海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が太平洋上に墜落した事故で、木原防衛相は2日、省内で臨時の記者会見を開き、機体の動きを記録するフライトデータレコーダー(FDR)の解析により、2機が空中で衝突したと判断したことを明らかにした。
木原氏はその理由について、回収した2機それぞれのFDRに「同時刻に同じ場所で急激かつ大きな衝撃の発生が記録されている」と説明した。衝突した原因は「さらに調査を継続する」と語った。
海自は事故後、墜落した2機の同型機約80機の訓練飛行を停止した。しかし、衝突の恐れがない1機での飛行訓練は安全に行えると判断し、3日から再開する。木原氏は「四方を海に囲まれた我が国では、海の守りは一瞬の隙も許されない」と語り、訓練飛行の一部再開に理解を求めた。