兵庫県知事によるパワハラ告発の幹部職員を懲戒、停職3カ月
斎藤元彦知事=4月10日、神戸市中央区
兵庫県の西播磨県民局長だった男性(60)が斎藤元彦知事らの言動を「違法行為」などと指摘する文書を作成し、解任された問題で、県は7日、男性を停職3カ月の懲戒処分にしたと発表した。
県は、男性が今年3月、知事や一部の幹部職員を誹謗(ひぼう)中傷する文書を作成・配布して多方面に流出させたことで、県政への信用を著しく損わせたなどとしている。
一方、文書内で県内企業から知事に贈られたとされた「コーヒーメーカ」の受け取りを認めた県産業労働部長(55)については、訓告処分とした。
県は3月27日、男性を解任し、同月末の予定だった退職を保留。斎藤氏は法的手続きを進めていると明らかにした。男性は4月、当局内部による調査は信用できないとして、文書の一部について県の公益通報制度を利用して通報している。
文書では斎藤氏のパワハラ行為なども指摘されており、県議会などからは真偽について第三者による客観的な調査を求める声が上がっているが、斎藤氏は第三者機関の設置に否定的な考えを示している。