任天堂がスイッチ後継機を今期中発表-営業益は24%減の4000億円
(ブルームバーグ): 任天堂の古川俊太郎社長は7日、同社のX(旧ツイッター)を通じて、家庭用ゲーム機「スイッチ」の後継機に関する発表を今期(2025年3月期)中に行うと明らかにした。同社が後継機に関する時期に言及したのは初めてとなる。
一方、同日発表した今期(2025年3月期)のスイッチハードの販売目標は1350万台(前期実績は1570万台)、ソフトは1億6500万本(同1億9967万本)と前期比で減少した。3月末時点のハード累計販売は1億4132万台、ソフト累計販売は12億3582万本に達した。
ライフサイクル終盤の家庭用ゲーム機「スイッチ」の今期の販売はハード、ソフトとも2桁減を見込むものの、発売8年目に入っても一定の需要を維持している。会社側はスイッチのさらなる拡販に向けて、継続してユニークな提案を行っていくとしており、今期は現行機でビジネスを続ける姿勢を改めて鮮明にした。
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東洋証券の安田秀樹アナリストはこの発表を受け、「後継機の発売は来年の春だと思われる」と言及。「今期業績は落ちるが、来期は新ハードでV字回復するというメッセージだろう」と指摘した。
同日発表した今期の連結営業利益計画は、前期比24%減の4000億円で、ブルームバーグが集計したアナリスト23人の予想平均4783億円を下回った。今期の想定為替レートは1ドル=140円、1ユーロ=155円とした。
米国モーニングスターの伊藤和典ディレクターは、「今期のスイッチの販売計画、特にハードがやや強気に見えるが、その割には為替前提も含めて利益計画を堅く組んでいる印象」だと述べた。
今期の業績予想
売上高:前期比19%減の1兆3500億円-市場予想1兆6325億円営業利益:前期比24%減の4000億円-市場予想4783億円純利益:前期比39%減の3000億円-市場予想3834億円
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(アナリストコメントを追加して更新します)
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