上司のパワハラで命を絶った25歳行員、6年後に労災認定…同僚の前で「数字が上がらない」と叱責
東和銀行(前橋市)の男性行員(当時25歳)が2017年に自殺し、川越労働基準監督署が、上司のパワハラや配置転換に伴う未経験業務への重圧などによる過度な心理的負荷が原因だったとして労災認定したことが、遺族の代理人弁護士への取材でわかった。認定は23年8月10日付。
代理人弁護士によると、男性は14年4月に入行。17年4月に川越支店に異動し、初めて法人向けの営業担当となったが、上司から同僚らの前で「数字が上がらない」などと威圧的な叱責(しっせき)を受けていた。
男性は同年5月末、埼玉県内の自宅で倒れているのが見つかり、死亡が確認された。遺書が見つかり、川越労基署は重圧やパワハラなどが重なって適応障害を発症し、自殺したと認定したという。
同行は「非常に残念なことが起きてしまったと受け止めている。ご遺族に真摯(しんし)に対応していきたい」とコメントした。