三笠宮家の彬子さま、能登の漆芸支援のためクラファン立ち上げ
漆芸の代表的な装飾技法、蒔絵(まきえ)を体験した三笠宮家の彬子さま。漆を塗った板に蒔絵で、自身が総裁を務める心游舎のロゴを施した=石川県輪島市、実行委員会提供
三笠宮家の彬子さま(42)が、能登半島地震で被害を受け、伝承があやぶまれている能登の「漆芸」を支援するため、インターネットでのクラウドファンディング(CF)に取り組む。あわせて漆芸をテーマにした「能」の上演も後押しし、漆芸の現状を広く知ってもらうという。
漆を塗った板に蒔絵(まきえ)を施す体験に臨む彬子さま。蒔絵は漆芸の代表的な装飾技法=石川県輪島市、実行委員会提供
漆芸は、日本を代表する伝統工芸の一つ。木の樹液からつくった漆を塗り、さらに金などで装飾を施し、芸術的な器や調度品に仕立てる。石川県輪島市など能登半島で盛んに作られてきたが、今回の地震で多数の職人が被災し、事業継続が危ぶまれている。
こうした危機的な現状を前に、彬子さまが発起人代表となり、能登半島の職人の漆器制作活動を支援するためのクラウドファンディングが6月からスタートすることになった。