ロシア、ウクライナ東部の集落の完全制圧を発表…5期目の大統領就任式を前に攻勢
ロシアのプーチン大統領=ロイター
ロシア国防省は5日、ウクライナ東部ドネツク州の激戦地アウディーイウカに近い集落のオチェレティネを完全に制圧したと発表した。露軍は7日のプーチン大統領の通算5期目の就任式を前にして、激しい攻勢を続けている。
オチェレティネはアウディーイウカの北西にある。ロイター通信によると、露軍の侵略開始前の人口は約3000人だった。ウクライナ側の軍事ブロガーも露軍が集落を制圧したと指摘した。露軍は2月に防衛拠点アウディーイウカを奪った後、占領地を徐々に拡大させている。
ロイター通信によれば、露軍は5日、ウクライナ第2の都市の東部ハルキウを攻撃し、1人が死亡、17人が負傷した。米政策研究機関「戦争研究所」は、露軍がハルキウなどへの攻撃のため、ウクライナと国境を接する露西部クルスク州に空軍部隊を配置したと指摘した。ウクライナ南部ザポリージャ州から移動させており、クルスク州などに約5万人の兵力を集結させているという。
一方、タス通信によると、露西部ベルゴロド州で6日、無人機による攻撃で6人が死亡、35人が負傷した。ロシア側はウクライナ軍が通勤客の乗ったバスなどを攻撃したと主張している。