レッドソックス・上沢直之が11球の3者凡退でメジャーデビュー 本拠地・ジャイアン戦で救援登板
3者凡退でメジャーデビューを飾ったレッドソックス・上沢直之投手(AP)
◆米大リーグ レッドソックス―ジャイアンツ(2日・米マサチューセッツ州ボストン=フェンウェイ・パーク)
レッドソックス・上沢直之投手(30)が2日(日本時間3日)、本拠地・ジャイアンツ戦で救援登板し、メジャーデビューした。
1―3で2点ビハインドの8回に5番手で登板。先頭のソレアを2球目のスプリットで三邪飛に打ち取ると、続くフローレスもカウント1―1から内角のスプリットで三飛に打ち取った。さらに2死走者なしからコンフォートは外角低めのスプリットで空振り三振。たった11球の3者凡退で1イニングを投げ終えた。ベンチに戻ると、左手親指付け根を痛めて負傷者リスト(IL)入りして欠場している吉田正尚外野手(30)とハイタッチを交わした。
上沢は昨季終了後に日本ハムからポスティングシステムを行使して、レイズとマイナー契約。メジャーキャンプに招待選手として参加したが、オープン戦では4登板で0勝1敗、防御率13・03と結果を残せず、マイナー行きが通達された。その後入団時に締結していた条項を行使して退団。金銭トレードでレッドソックスに加入した。
レッドソックスでは傘下マイナー3Aのウースターで3登板。2勝1敗、防御率4・80の成績を残して、4月28日(同29日)の本拠地・カブス戦でメジャー登録され、これまでの3試合もブルペン待機していた。
苦しみながらもメジャーへの切符をつかみ取った上沢は「3Aで学べることは多かった。あそこで過ごした時間は、無駄ではない。僕にとってすごくいい時間だった。スタートラインに立てた。ここからが勝負。うれしいより、気は引き締まった感じがします。ここから結果を出さないと、どうにもならないので」と決意を口にしていた。