フェンシング女子サーブル・江村美咲 世界を制した必殺技「ロングアタック」
フェンシング女子サーブル・江村美咲 世界を制した必殺技「ロングアタック」
今年の7月26日に迫ったパリオリンピック開幕へ、日本人選手に“エールを送って盛り上げ”ていこうという「サンデーLIVE!!」スポーツの新コーナー題して「パリエエ～ルモリアゲ～ル」。選手たちにはパリオリンピックを盛り上げる「モリアゲ～ルポイント」を教えてもらいます。第4回はフェンシング女子サーブルの江村美咲選手（25）。江村選手の必殺技を、武隈光希アナウンサーが体験してきました。
【画像】江村美咲の必殺技「ロングアタック」 武隈アナが体験…対峙して驚いたのは“距離感”
■サーブルの勝負は一瞬 江村「自分の性格に合う」
一際、目を引く黄金ヘアー、そして耳にはアクセサリーを身に着けるフェンシングの江村美咲選手。
江村選手
「常に自分の好きな自分でいたいという気持ちがあって。この髪の毛もそうですし、アクセサリーとかもそうなんですけど。ファッションも同時に楽しみたいという気持ちがあるので」
素顔はとってもおしゃれが大好きな25歳。そんな江村選手がいざ、試合に臨むと、世界選手権で日本勢史上初となる大会連覇を果たし、パリオリンピックで金メダルが期待されています。
武隈アナ
「オリンピックシーズンですが、お気持ちどうでしょうか？」
江村選手
「フェンシングの発祥の地であるフランスでオリンピックに出られるのは素直にワクワクします」
江村選手が戦うのは「サーブル」です。有効面は上半身で、突きに加え、斬りもOKというのが特徴です。
江村選手
「元々フルーレをやっていて。フルーレやっている時から見合ってチャンスを待つというのが苦手で。どんどん、どんどん点が決まっていくサーブルは自分の性格に合ってるなと思います」
武隈アナ
「ちょっと待てないみたいな？」
江村選手
「待てない（笑）せっかちなんで」
武隈アナ
「例えば電子レンジ3分待てないとか」
江村選手
「あと5秒ぐらいになったら開けちゃいます（笑）」
■モリアゲ～ルポイントは「ロングアタック」
さらに、江村選手には世界を制した必殺技があります。
武隈アナ
「モリアゲ～ルポイントというのをご自身に教えてもらっていまして。ここ注目してほしいっていうポイントありますか？」
江村選手
「遠い間合いから思い切り踏み込む、ロングアタックは見てほしいなと思います」
相手と距離がある位置から一瞬で懐に飛び込んで攻撃する「ロングアタック」がモリアゲ～ルポイントだといいます。
身長170センチの長い手足、さらに柔軟性を生かして深く、大きく踏み込みます。射程外の距離から、一気に間を詰めて仕留めます。
世界選手権決勝では、およそ半分のポイント（7/15点）が、ロングアタックでした。
江村選手
「（世界選手権決勝の映像を見て…）遠くからのロングアタック」
武隈アナ
「結構でも大股で」
江村選手
「そうですね。前足もここら辺まで上がって突く」
武隈アナ
「ひと蹴りでドンと前に進んでいくっていうところなんですかね？」
江村選手
「そこは強みでもありますね」
■武隈アナがロングアタックにチャレンジ！
フェンシングのユニホームに着替えて武隈アナが体験しました。初めてのフェンシングですが、見よう見まねでロングアタックにチャレンジ！
武隈アナ
「こんな感じですか？どうですか？何が足りないですか？先生」
江村選手
「その場にいるみたいな」
武隈アナ
「もっと跳べと、そういうことですね。距離が足りない。なるほど。はっ！」
江村選手
「そうです、そうです」
武隈アナ
「跳ぶ時のポイントとかあるんですか？」
江村選手
「前足を出すよりは、後ろ足でしっかり蹴るのと同時に前足はコインを蹴るような、コインを蹴るように送り出す」
すると、江村選手からある提案が上がりました。
江村選手
「ロングアタックとかでも全然できます」
武隈アナ
「受けたいです！」
今回、対峙して驚いたのは、なんといっても、その距離感。剣を伸ばしても届かないほど離れています。
武隈アナ
「めっちゃ遠い。距離めっちゃありますよ」
武隈アナ
「（江村選手のロングアタックを受け）うおー！！！すごい！！一気に。本当にもう一瞬で来るんですね。めっちゃ低い姿勢で来ます。低い姿勢で、剣が上から降ってくる感じ。なるほどね、これは確かに一瞬でいきますね」
江村選手
「選手によってはありますね。『こんなに伸びてくるんだ』って」
■“おしゃれ”フェンサーならではの悩みも
江村選手の世界一を支えたロングアタック。一撃必殺の女王がパリの舞台で目指すのは…。
江村選手
「目標はもちろん個人、団体の両方で金メダル。女王として挑む感覚は全くなくて、完全にチャレンジャーの気持ちです」
ちなみに“おしゃれ”フェンサーならではの、こんな悩みもあるそうです。
江村選手
「フェンシング選手ずっと同じ方向で動いているんで、前足のももの発達がすごくて。右と左で全然、太さが違うんですよ」
武隈アナ
「やっぱり前足が太くなる？」
江村選手
「前足が太くなります。写真とか撮る時は、細い方を前に（笑）」
（2月11日放送「サンデーLIVE!!」より）
吉田沙保里の記録超え…二十歳レスリング世界女王、藤波朱理の武器「足を触らせない」
新種目「ブレイキン」注目選手・AYUMI（40） 独創的“お掃除スタイル”でパリ五輪へ
ASデュエット 安永真白＆比嘉もえ 結成1年でパリ五輪金メダル候補 違いが最大の武器
奥原希望、17歳・高校生でA代表入りの宮崎友花ら日本代表がアジア団体選手権へ出発
【大堀彩 優勝で涙！国際大会約5年ぶり】バドミントン・タイマスターズ女子S決勝