トランプ氏に再び収監警告、公判巡るかん口令違反でＮＹ州地裁

米ニューヨーク州地裁の判事は５月６日、不倫口止め料を不正に処理したとして起訴されたトランプ前大統領に１０回目の法廷侮辱罪を認定し、新たに１０００ドルの罰金を科した。３日、地裁で代表撮影（２０２４年　ロイター）

Jack Queen　Luc Cohen　Andy Sullivan

[ニューヨーク ６日 ロイター] – 米ニューヨーク州地裁の判事は６日、不倫口止め料を不正に処理したとして起訴されたトランプ前大統領に１０回目の法廷侮辱罪を認定し、新たに１０００ドルの罰金を科した。

また、違反が続けば収監される可能性があると改めて警告した。

先月１５日始まった公判に先立ち、トランプ氏には公の場での証人や裁判所職員に関する発言を禁じる「かん口令」が出されていたが、同氏はこれに繰り返し違反。これまでに計９０００ドルの罰金を命じられていた。

判事は、これまでの罰金が命令違反を抑止しているようには見えないと指摘。トランプ氏を収監すれば裁判が混乱し、大統領選にも影響を与えることなどから「まさに最後の手段」とする一方、かん口令を継続的かつ故意に違反することは「法の支配に対する直接攻撃」と非難した。

この日の公判では、トランプ氏の一族企業の元従業員が証言した。トランプ氏は事件について無罪を主張している。