セネガルで離陸中のボーイング機から出火、乗客は緊急脱出用スライドを使って脱出…１０人負傷

　【ニューヨーク＝小林泰裕】アフリカ・セネガルの首都ダカール近郊の空港で９日、マリの首都バマコに向けて離陸中のボーイング機「７３７―３００」から出火し、パイロットら少なくとも１０人が負傷した。

緊急脱出用スライドを使って脱出する乗客ら＝ＡＰ

　発表によれば、同機には乗員・乗客計８５人が搭乗しており、離陸中に急ブレーキをかけた影響で滑走路を外れて停止した。ＡＰ通信によると、火災が発生する中、乗客らは緊急脱出用スライドを使って脱出した。

　今回の事故機はセネガルの航空会社トランスエアーが運航しており、当局が原因を調べている。

　また、９日にはトルコ南部の空港で、ボーイング機「７３７―８００」の着陸中にタイヤ１本が破裂した。乗客・乗員１９０人に負傷者はいなかった。

　ボーイング機では１月に飛行中の機体の一部が吹き飛ぶ事故が発生しており、安全管理への懸念が強まっている。