【阪神】岡田彰布監督、開幕負け越しの東京D「あの時の雰囲気とは違うわ」期待の若虎「爆発させたらなな」一問一答
広島から東京に移動した岡田彰布監督(カメラ・渡辺 了文)
阪神・岡田彰布監督は2日、広島から東京に移動した。3日から巨人と3連戦。開幕カードで1勝2敗と負け越した東京ドームに乗り込む。初戦は、昨年秋から絶大な期待を寄せている2年目の門別啓人投手が今季初先発。これまでの監督生活では経験の浅い投手に重圧の少ない舞台を与えてきたが、今回はエース戸郷との投げ合いを選び、期待の高さを示した。
以下は岡田監督の一問一答
―各球団との対戦は3巡目に。巨人の戦力も確認済み
「また一緒のピッチャーくるやろ。1回当たったピッチャーやもんな。もう普通や、普通にやるだけよ。だいたい戦力も分かったし」
―打線も開幕カードと大きな違いはなさそう
「なあ。まあ、あんまりええことないみたいやな。きのうも完封されてたもんな」
―どちらかというと投手力が高いチームか
「そうやな。ピッチャーの方がええかな。先発やな、先発が頑張ってるよな」
―1点でもリードして終盤を迎えたい
「まあでも、東京ドームやからな。分からんで、何が起こるか。計算できへん球場やから。あんまりセーフティーリードって、ないわな。開幕の時もずっと0―0で、そういう(中盤以降に動く)展開になるからな、やっぱり」
―3日は開幕戦で敗れた戸郷と対戦。前回は序盤の森下の快音が梶谷の好守に阻まれた
「まあな。あのときはファインプレーばっかり出たからな。まあ、あの時の雰囲気とまた今度は違うわ、だいぶ。あの時はそら、緊張感というかな、そら両方やけど、開幕戦いうのがあった。まあ、今の方が落ち着いてな、地に足着くやろ」
―開幕から1か月。選手も平常心で戦えるように
「うん、だいぶできるようになってるよ。どっかでいいヒット1本とか、そないして出ればええけど、それはなかなか相手もおるから。なかなかうまいこといかんけど。でもな、開幕からちょっとの間に比べたら、もう全然、今の方が全然違う」
―昨年は貯金3で5月へ。今年は貯金6
「そういうの全然気にしてなかったけど、いつの間にか増えとったよな。途中で点取れん時期があったからな、2点以下ばっかりで。だから、貯金とかそういうの全然意識してなかったよな。打つ方の立て直しとか、そればっかりで。どないしたら点取れるかみたいな、そういう感じで過ぎていったけどな。今は全然そんな、つながりとか、いろんな面で全然違う。普通にゲームできると思うよ」
―3日は門別が先発。過度な重圧や期待は不要
「今まではなあ、新人というか、新人みたいなもんやけど。その使い方も、どっちかいうと楽な場面で1つ勝たせたったら、これずっといくんちゃうかなという、そういう方が多かったけどな。でもまあ、その逆もな。大舞台っていうかな、そういう経験も(大きい)。別に勝ち負けは意識せんと、思い切って今の力を出したらええと思うよ」
―注目の長嶋茂雄DAYで戸郷との投げ合い。結果を出せば、一皮むける
「いやいや、そらお前、一皮どころちゃうやろ。今までな、新しいピッチャーっていうのは、なるべく楽な方で投げさとったけどな、相手見たりしてな」
―門別には楽なスタートよりも大きな経験を与えたい
「そら、そういうことやん。だから、楽なとこで1つ勝ったらぐっといくかなっていう感覚じゃないわな、今回はな。もうなあ、やっぱり経験とか、いろんな意味も含めて。ここでいいピッチングしたらな、そら当然、自信になるやろうしなあ」
―これまでの監督生活でもなかったような起用
「あんまりないない。あれやなあ、(07年に)新人王とった上園やな。楽天ができたばっかりで一番弱かったから。で、楽天にいったんや、なんとか勝たしたろうと思って。打線もある程度は点取れるって流れで。楽天で勝って(プロ初勝利)から新人王とったんかな、8勝して。そういう使い方もあるしなあ。今回はちょっと逆やな、ホンマ」
―昨年の村上のように一気にブレイクの可能性も
「そらもう、ピッチング次第よ。外せんようなるかも分からへんし。そらもう、投げてみな分からへん」
――大きな舞台を与えるほどのスケールを感じる
「うん。キャンプから見ててな、どっかで使いたいなあというのがあったからな。それがたまたまこの舞台になったいうことやで」
―持っている力を出せれば、十分に通用する
「うん。そら当然、緊張もするやろうし。でも、いざプレーボールかかったらもう、自分の力を出すだけやん、そんなん。どういう結果になろうと、そんなんは全然かまえへんよ」
―ブルペン投球も見た
「おーん、昨日見た。普通通り投げてたよ。梅野もちょっと受けさせたから」
―声をかけたりは
「いや、俺は見とっただけや。余計に緊張しよるやないか。もう自分の力をどれだけ出せるかだけや」
―出番がここまで遅れたのは、他の先発陣が門別にチャンスを与えなかった
「そうなんよ、いくとこなかったからな。だから青柳がちょっと左にあれ(左打者に苦戦)やったから。ちょうど巨人は左(を並べて)くるから、うまいこと1回青柳を飛ばしていけるかなって。まあ、いつまでもブルペンに置いてウズウズしてるんじゃなしに、どっかで、それこそ爆発させたらななあ」
―門別の存在が他の先発陣にも緊張感を与えた
「そら、あると思うで。いつでも待ってるような状況やったから。ファームではビーズリーもええからな。ええ意味で、先発も頑張ってるいう感じやわな」