「服装も髪型も派手に…」元俳優・若山耀人容疑者が「報酬250万円」で那須遺体遺棄"闇堕ち"の背景
送検のため、警視庁田園調布署を出る若山耀人容疑者。首元にタトゥーが見えるなど、子役時代と様変わりし……
「お芝居もとても上手な子で、『ああ、これからが楽しみ。どんどん売れていくんだろうな』というふうに思っていました」
『めざまし8』(フジテレビ系)でそう残念がったのは俳優の谷原章介だ。
栃木県で夫婦の焼死体が見つかった事件で、元俳優の若山耀人容疑者(20)が死体損壊容疑で警視庁に逮捕された。同容疑者は‘14年のNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』で岡田准一演じる主人公の幼少期を演じた。谷原も同ドラマに出演していた。
若山容疑者は4月16日、栃木県那須町で飲食店経営の宝島龍太郎さん(55)と妻の幸子さん(56)の遺体に火をつけ損壊した疑いがもたれている。すでに逮捕されている平山綾拳容疑者(25)は若山容疑者を「キラト」と呼び、同じく死体損壊容疑で逮捕された姜光紀容疑者と
「年末から年明けごろに知り合い、何度か飲んだ」
などと供述しているという。事件前日、平山容疑者から車を借りた若山容疑者と姜容疑者が、東京・品川区から那須町の現場に行ったとみられている。
大河ドラマに出演するほどの子役が起こした“凶行”。だが当時は
「大河ドラマのオーディションは忖度なしの実力社会です。それは子役も同じで、主演俳優の幼少期を演じるとなれば、とんでもない競争率となります。それを勝ち抜いてきた若山容疑者は将来を嘱望されていたと言っても過言ではありません」(芸能プロ関係者)
と、将来を嘱望された役者だった。
事実、若山容疑者は‘14年の映画『魔女の宅急便』(主演・小芝風花)、’16年のNHK『精霊の守り人』(同・綾瀬はるか)、’18年の映画『曇天に笑う』(同・福士蒼汰)などの話題作で着実にキャリアを積んだ。
当時を知る芸能マネジャーによると
「ハキハキと明朗快活な印象です。現場のムードメーカーでもあり、『軍師官兵衛』で共演した女優の中谷美紀さんは特にかわいがっていました」
という。
そんな“有望株”が変わり果てた姿でテレビ画面に映った。
若山容疑者は5月2日に送検。上下グレーのスウェットにマスクをつけ、厳しい表情でうつむきながら車に乗り込んだ。首筋には羽のような大きなタトゥーが彫られていた。
「若山容疑者と平山容疑者、姜容疑者の関係は“希薄”で、事件のために集められたメンバーにすぎません。若山容疑者と姜容疑者は“雇い主”の指示を受けたリーダー格の男から遺体の処理を頼まれたとみられません。報酬は250万円程度と言われています」(全国紙社会部記者)
亡くなった宝島さん夫妻は経営する店舗をめぐり複数のトラブルを抱えていた。前出の記者によると
「若山容疑者からの突き上げ捜査には限界がある。当局は夫妻に恨みを募らせていた人物がいないか、周辺捜査を行っている」
という。
若山容疑者が“闇堕ち”した直接の理由はわからないが、‘18年の中学三年から‘20年の高校一年のころに“異変”が起きていた。
スポーツ紙記者によると
「高校進学と同時に服装や髪形が派手になり、いわゆるワルっぽい連中と付き合うようになったそうだ。未成年ながら、お酒を飲んだりクラブに遊びに行ったり……。交友関係の延長に今回の事件があるように思えてならない」
と語る。
若山容疑者は’20年の舞台『黄昏』への出演を最後に芸能界引退。この時、所属していた大手プロダクションから退所のアナウンスは流れなかった。
「普通はホームページやSNSで発表するのですがね。事務所スタッフは事件が発覚するや、あちこちに『うちとはもう関係がありません。何も知りません』と連絡していました。腫れ物に触るかのような扱いでした」(前出・スポーツ紙記者)
若山容疑者と殺された宝島夫妻に面識はなかった。数百万円の報酬のために人生を棒に振ってしまったようだ――。