ソフトバンクG株が終値ベースの最高値を上回る
Masayoshi Son, chairman and chief executive officer of SoftBank Group Corp., speaks during the company's annual general meeting in Tokyo, Japan, on Friday, June 20, 2024. Son declared he’s ready to swing for the fences when he makes his next big tech bet, suggesting the Japanese conglomerate is on the cusp of making a major investment in AI.
(ブルームバーグ): ソフトバンクグループ株は、人工知能(AI)や半導体分野への投資急増を背景に、2021年3月12日に記録した終値ベースの最高値1万635円を上回った。
同社株は6日続伸し、一時前営業日比0.9%高の1万640円を付けた。
岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは、日経平均が4万円を回復したこともあり、「投資会社としての収益拡大期待が同社にはある」と指摘。また、昨年9月に英半導体設計会社アーム・ホールディングスが上場したことで「半導体関連としての見方が加わったことも上昇の背景にある」と分析した。
同社は6月、米国のAIスタートアップ、パープレキシティAIに1000万-2000万ドル(約16億-32億円)を「ビジョン・ファンド2」を通じて出資する計画にあることが分かった。また、米医療テクノロジー企業テンパスAIと合弁を設立して、年内にも国内にある13の中核病院からサービスを開始する計画も明らかにした。
ソフトバンクGの前期(24年3月期)は純損益が3期連続の赤字となったが、1-3月期(第4四半期)では純損益が2四半期連続の黒字となり、新たな投資戦略にも注目が集まっている。
一方、データセンターや省電力の半導体設計の需要の拡大を背景に、同社が約9割の株式を保有するアーム・ホールディングスの株価も上昇基調にある。
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(アナリストコメントを追加して更新します)
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