巨人・阿部監督、2軍調整中の坂本に対する山本浩二さんの伝言を明かす「浩二さんはちゃんと見抜いているよね」鋭い洞察力に感服
6月30日の試合前、山本浩二さん(右)と話す巨人・阿部監督
巨人の阿部慎之助監督(45)が1日、元広島監督の山本浩二さん(77)から、不振で2軍調整中の坂本勇人内野手(35)の再生に向け、「形とかじゃない。こんだけやったんだということをつくってから、(1軍に)戻ればいい」との伝言があったことを明かした。
山本さんは野球日本代表の監督を担った2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)などで若き日の坂本と接した経験があり、伝言の中には「1週間、ぶっ通しでアメリカンノックをやれ」と”鬼指令”もあったという。
アメリカンノックとは外野グラウンド全体を使って長い距離を走りながら行う守備練習のこと。指揮官は「さすがにそれは勇人に言えない」と苦笑いしたが、「浩二さんはちゃんと見抜いているよね。技術じゃない、体が追いついてないだけだって」とレジェンドの鋭い洞察力に感服した。
坂本の調整自体については「走り込んでいるのは聞いている。ファームの試合に出るかも自分で決めろって言った」と信頼しきっている。「(23、24日の)オールスターまでに戻ってきてくれたら、うれしいけど」と後半戦の起爆剤となることを望んだ。