イトーヨーカドー帯広店が閉店 北海道内1号店、半世紀の歴史に幕
大勢が見守る中、シャッターが下ろされるイトーヨーカドー帯広店=2024年6月30日午後6時18分、北海道帯広市
北海道帯広市の「イトーヨーカドー帯広店」が30日夜、閉店した。1975年に同スーパーの道内1号店として駅前中心市街地に出店。98年に郊外型の大型商業施設として現在地に移転後も、十勝圏の住民に親しまれてきた。1階の食品売り場は、スーパー「ダイイチ」(帯広市)が、9月末をめどに再オープンさせる。
大勢が見守る中、シャッターが下ろされるイトーヨーカドー帯広店=2024年6月30日午後6時18分、北海道帯広市
最終日は午後7時まで営業。多くの人が見守る中、笠井哲郎店長が「イトーヨーカドーのサービス、商品をお求めのお客様にご不便をおかけすること深くおわびいたします。食品部門を引き継ぐダイイチの新しい店舗にご期待ください」とあいさつし、シャッターを下ろした。
建物を所有する日本甜菜製糖(東京)は食品売り場以外のテナントついて、「地域の利便性を確保するため、商業施設として再オープンさせたい。現在、既存業者や新規業者と交渉中」と話している。
イトーヨーカ堂の親会社セブン&アイ・ホールディングスは23年3月、収益性を高めるため、26年2月末までに首都圏を中心に店舗を集約することを発表。道内の残る全店舗も閉店とすることを明らかにしている。(中沢滋人)