【広島】21セーブ目の栗林良吏、打たれた次の試合には…新人時代から続く家族のルーティン「それも大きかったかな」
9回裏2死一、二塁、若林を空振り三振に仕留めて会沢(左)と喜び合う広島・栗林
◇29日 巨人1―2広島(東京ドーム)
広島の栗林良吏投手が9回の1イニングを無失点で締め、リーグ2位の今季21セーブ目をマーク。リーグトップの23セーブを挙げる中日のライデル・マルティネス投手に2差に迫ったが、これだけの貢献をしていながら「申し訳なさ」を抱えていたという。
前日の28日のカード初戦は延長10回、巨人・丸にサヨナラ本塁打を浴びた。その前の登板機会となった22日の中日戦(バンテリンドームナゴヤ)ではセーブを挙げたものの、1失点した。
「ここ最近失点も続いているので絶対に抑えたいという気持ちもありました」。守護神として名誉挽回の機会でもあったが、「家族がわざわざきょう来てくれたので、それも大きかったかなと思います」とさらに気合が入った。
やられた次の試合には「親はよく来てくれます」と愛知県の実家から駆けつけてくれる。新人時代から続く一家のルーティン。サヨナラ被弾から一夜明けたこの日も「広島からも妻が来てくれてますし、愛知からもお父さんとお姉ちゃんが来てくれたので」と広島と愛知から家族が集まり、応援していた。
失敗することもあり、日々重圧にさらされる。厳しい稼業を強い気持ちと家族が支えている。