だから日テレは「セクシー田中さん」を改変した…なぜか原作通りにはならない「テレビドラマのジレンマ」

だから日テレは「セクシー田中さん」を改変した…なぜか原作通りにはならない「テレビドラマのジレンマ」

「セクシー田中さん」日本テレビ公式ホームページより

人気ドラマ「セクシー田中さん」(日本テレビ)の原作者・芦原妃名子さんが急逝した。亡くなる直前、芦原さんは「原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される」などと、ドラマの脚本をめぐるトラブルをSNSに投稿していた。なぜテレビ局は原作通りの映像化を進めなかったのか。テレビ東京でドラマ・プロデューサーを長く務めた、桜美林大学教授の田淵俊彦さんは「原作モノのドラマを映像化するためには、4項目を完璧に遂行する必要がある。しかし、今の日本のテレビは、それができる時間も、カネも、余裕もない構造的な欠陥を抱えている」という――。(後編)

テレビ局が、原作マンガを原作通りにドラマ化できない理由

前回、私は「今回の“不幸な”事件がなぜ起こってしまったのか」という原因として、①「ドラマ偏重主義」からくる「ドラマ多産化現象」と②コミュニケーションの断絶を挙げた。その後、大きな反響と意見や質問を皆さんからいただいた。

私のHPには、「なぜ脚本を先に作ってから制作に入らないのか? それの方が安全だし、もめることもないのでは?」という質問コメントも寄せられた。書き足りないことがずいぶんあったなぁと反省しきりだった。

したがって、今回はさらに深くこの問題を掘り下げ、抜本的な原因を探ってみようと思う。今回の“不幸な”事件は決して突発的なものではない。テレビの構造的な欠陥に起因していると私は分析している。そして、それをよく理解し改善してゆかないと、また同じような“不幸な”事件は起こってしまうと危惧している。

したがって、今回は私が経験したことを含め、なるべく具体的な事例を挙げて、わかりやすく説明してゆきたい。

だからテレビが原作に改変を強いる

まず、この場ではっきりと言っておきたい。「原作モノ」ドラマを原作通りに映像化するのは、いまの日本のテレビでは無理だ。それが、「テレビが原作に改変を強いる」最大の理由である。

では、なぜ「原作モノ」を原作通りに映像化するのはいまの日本のテレビでは無理なのか?

本稿ではその理由を徹底的に突き詰めてゆくことで、テレビの構造的な欠陥を浮き彫りにする。その際に視点となるのは、以下の3つである。

①プロデューサーの責任論……プロデューサーは何をしていたのか?

②前回提案した「オリジナルを増やす」ことしか、打開策はないのか?

③リスクマネージメントや想像力の欠如……これは、社会全体やほかの業界にも共通する

最初に、ドラマの原作となる小説やマンガの作者である「原作者」には、以下の2つのタイプがあることを押さえておきたい。

①「お任せします」タイプ

②「チェックさせてください」タイプ

①の「お任せします」タイプは、「どうぞ、ご自由に改変していただいて結構です」と述べる作者である。この場合には、制作者は登場人物の設定やストーリーを都合よく変えることができるし、脚本家は自由にシナリオ化することもできる。②の「チェックさせてください」タイプの場合はその逆だ。これら①と②の間には段階があって、「基本的にはお任せしますが、最後のチェックはさせてください」と言われるケースなどさまざまだ。

原作者とテレビ局がすれ違う場合

テレビが自由に原作を改変できない場合の選択肢は、以下の3つになる。

①映像化を中断、もしくはあきらめる

②こと細かく原作者と相談しながら、進める

③必要最小限のことだけを伝えながら、進める

①のときには、「それまでかかった費用をどうするか」「空いた枠を埋められるか」「主演を押さえていたら、どうするのか」などの問題が生じる。②の問題点は、「時間と手間がかかる」「原作者側の要望がどんどん増えて、制約が多くなる」「テレビ局側が作りたいものとは違うものになってしまう可能性がある」などがある。

今回の事件は、おそらく③のケースに当てはまると思われる。それは、この場合に生じる「両者間に齟齬(そご)が生じる恐れがある」「原作者がないがしろにされている感じを受ける可能性がある」などの問題点が芦原氏の主張と符合するからだ。

以上を踏まえたうえで、私が「原作モノ」を原作通りに映像化するのはいまの日本のテレビでは無理と断言する根拠を述べたい。最初の①に挙げた「プロデューサーの責任論……プロデューサーは何をしていたのか?」という視点から観ていきたい。

「原作モノ」をドラマ化する4つの壁

「原作モノ」のドラマを映像化するためには、以下の4つを完璧に遂行、もしくは修正・調整しなければならない。

①コンプライアンス対策

②タイトル

③ドラマ「3つの要素」

④企画成立の歪み

①の「コンプライアンス対策」だが、マンガや活字と映像は違う。映像にしたことで「刺激的になりすぎてしまう」場合には、その要素を排除しなければならない。逆に映像にしてみると「つまらなく、退屈」なこともあるだろう。そんなときには、味付けを濃くする作業が必要になる。

例えば、私が「破獄」というドラマを制作したときに、投獄されている囚人が長い間手かせ足かせをはめられていたためその箇所が膿んで「ウジ虫」が湧くという描写が原作(吉村昭氏の小説『破獄』)にあった。美術が用意したホンモノのウジ虫を使って撮影がおこなわれたが、これを放送していいかどうかという議論になった。

私は「このシーンは作品のテーマを表現する上で絶対に必要だ」と主張を通すことができたが、通常は、こういった社内の上層部からの声やプレッシャーに逆らうことは、なかなか局員というサラリーマンにとっては難しい。

「原作へのリスペクト」が問われるタイトル問題

②の「タイトル」に関しては、とにかく「わかりやすさ」を求められるという風潮がある。『ミッドナイト・ジャーナル』という新聞記者を主人公にした本城雅人氏の原作を映像化するときには、編成からかなり強く「これをパッと見た視聴者が何のドラマかわからない」と言われ、タイトルを変えるように指示された。

全部の番組がタイトルを見ただけで内容がわかるようだと逆につまらないだろうし、視聴者のリテラシーも低下させる一方だ。何より、タイトルを変えるなど正直言って「原作へのリスペクト」がなさすぎるし、原作者が納得するわけがないと思った。

だが、編成にあまり逆らうと次から企画が通らなくなったりするのが嫌だったので、私は仕方なく「ミッドナイト・ジャーナル」の後ろに「消えた誘拐犯を追え!七年目の真実」というサブタイをつけて、原作者側と妥結した。

現在放送中のドラマ「ジャンヌの裁き」に関しては、さらに極端である。最初私は、「ジャンヌの砦」というタイトルを提案した。検察審査会という市井の人々にとっての「最後の砦」という意味とジャンヌ・ダルクがイギリス軍を陥落したトゥレール砦にかけた。しかし、またもや編成は「『砦』だと何のドラマかわからない」と言い出し、事件モノだとわかるようにしてほしいと要望してきた。

改変を生み出す「ラブ」「サスペンス」「ヒューマン」の3要素

③の「ドラマ『3つの要素』」というのは、「ラブ」「サスペンス」「ヒューマン」である。これらの3つは、ドラマをヒットさせるために不可欠な要素と言われている。地上波ドラマは配信と違い、視聴者の年齢層が高い。そのため「共感性」を重要視する。そう考えると、上記の3つを高年齢層が好むのは理解できるだろう。

そして、そのどれかが欠けていると、「補え」と言われる。例えば、フジテレビのドラマ「ミステリと言う勿れ」では、原作にはない「ラブ」要素が足され、SNSなどではそのことに対する批判も見られた。

④の「企画成立の歪み」というのは、ドラマ企画の成立過程に見られる欠陥を指す。現在の地上波ドラマは、だいたい主役を決めてから進められる。自著『混沌時代の新・テレビ論』でも指摘しているように、いまのテレビには主役キャストを先に「ベタ置き」するという傾向があり、それはさらに強くなっている。

私がプロデューサーをやっているときにも、企画を立てる際に主役キャストを候補として挙げるのだが、「主役を張れる俳優」というのは限られていた。そうなるとキャストの争奪戦が始まり、当然、事務所の立場も強くなるというわけだ。

企画書を提案する際には、「概要」欄に書き込む主役キャストを「すでに押さえている」「打診レベル」「打診もしていなくて、単なるイメージに過ぎない」という3段階のどれなのかによって、信憑性も格段に異なるし、採択の可能性もまったく違ってくる。

「王道の展開」に変えられ、キャラクターが別人に…

そして、「主役を決めてから脚本などの制作が進められる」ことによって、男性主役の原作が女性に変わったり、その逆もあったりということが起こってくる。また、「主役を立てなければいけない」といった事務所との関係上で生まれてくる配慮や事務所からの(やんわりとした)要望、もしくはテレビ局側の勝手な「忖度(そんたく)」で、原作に改変が加えられてゆくことになる。

例えば、「さんかく窓の外側は夜」では、原作のBL要素が抜かれてしまっていたり、「鹿男あをによし」では、主人公の同僚の男性が女性に変わっていたりした。さすがに、綾瀬はるか氏を男装させるわけにはいかないだろう。

以上のような実例を知れば、「原作モノ」のドラマにおいて原作に改変を加えることなく原作通りに映像化することがいかに困難であるかを理解してもらえるのではないだろうか。

今回、芦原氏がブログで「漫画で敢えてセオリーを外して描いた展開を、よくある王道の展開に変えられてしまう」「個性の強い各キャラクター、特に朱里・小西・進吾は原作から大きくかけ離れた別人のようなキャラクターに変更される」「性被害未遂・アフターピル・男性の生きづらさ・小西と進吾の長い対話等、私が作品の核として大切に描いたシーンは、大幅にカットや削除され、まともに描かれておらず」と述べているのはそういったことから来ているのである。

責任者であるプロデューサーは、何をしていたのか

そこで生じるのが、「プロデューサーの責任論……プロデューサーは何をしていたのか?」という疑問である。この点において私が指摘したいのは、上記4つの遂行や調整、修正のすべてをおこなうのは、プロデューサーであるという事実だ。

原作や脚本は、著作権という知的財産権に守られている。ドラマでこの権利を行使する場合、契約を交わすのは「テレビ局⇔原作者」「テレビ局⇔脚本家」という図式の両者間である。そのため、著作権に向き合うのは局の社員プロデューサーでなければならない。まずこの作業が生じる。そのうえで、局の社員プロデューサーは、「原作」と「脚本」を守らなければならない。それはこの2つを使って仕事をしている立場だからだ。

局員の場合、基本的には土日が休みの「週休二日制」であるが、休めることは少ない。連続ドラマの収録が始まってしまうと予算削減のためにぶっ続けで撮影をしなければならないので、撮影現場の立ち会いをすると土日はつぶれる。規則で振休を取らなければならないのだが、休みの日にも電話がかかってきたりメールが来たりしてその対応に追われる。

そうなると、自然とプライベートの時間はあってないようなものになってくる。問題やトラブルが起こるとより多くの時間を取られる。たくさんいるスタッフを「衛星」にたとえるならば、プロデューサーはその中心に位置する「惑星」のようなものである。すべての衛星とコミュニケーションを取り、それぞれのことを知り、理解し、すべての状況を把握していなければならない。

よほどの「覚悟」と「力量」がないと映像化は無理

それらの作業に割く時間は無限大に必要だ。あってもありすぎること、余ることはない。スタッフケアには限りがないのである。

これまでに述べたようなことが基本的にあり、さらにプロデューサーは「原作モノ」のドラマを映像化するために、前述した4つを完璧に遂行、もしくは修正・調整しなければならない。その作業は無限大にある。当然、忙殺されることになる。

原作者側から厳しい要求が来るとその対応にも時間と手間を取られる。私がドラマ「二つの祖国」を制作した際には、原作者の山崎豊子氏は亡くなっていたが、生前には主役のイメージや身長の高さにまで細かい要望が出されていたと聞く。

このように「原作モノ」をやるには、プロデューサーによほどの「覚悟」と「力量」がないと無理だと言っても、過言ではない。

手薄すぎる人材配置…これもテレビ局の収益化最優先の結果だ

今回の「セクシー田中さん」のプロデューサー陣は、CP(チーフ・プロデューサー)が1人、局Pが1人、プロダクションPが1人。少なすぎる……。これでは、作業を遂行するのがやっとで、原作者や脚本家との細かな意思疎通、ケアがどれだけできていたのかと疑問を抱かずにはいられない。マネタイズ、人材不足、Pもテレビ局の構造的欠陥の「被害者」なのではないかと思えてくる。

芦原氏はブログで「最終的に私が10月のドラマ化に同意させて頂いたのは6月上旬でした」と述べているが、10月クール放送のドラマにおいて、「原作者との合意が4カ月前」というのは通常あり得ないタイミングである。しかも、芦原氏は何度もクレームや要望を出していた。そういった「危機的状況」であるにもかかわらず、局はなぜプロデューサー3人体制で制作を進めたのか?

私の過去の経験からすれば、これくらいの規模のレギュラードラマであれば、CPを除いて(CPは全体を俯瞰で見ていなければならない立場のため)、最低でも局Pが2人、プロダクションPが2人は必要だ。だとすれば、半分の戦力で膨大な作業と原作者、脚本家を含むスタッフケアをしようとしたことになる。それはどう考えても「無理だ」と言わざるを得ない。

「4つの壁」を越えられないから、深刻な問題が起きる

現在、ドラマ制作現場で完璧な遂行を求められる上記の4点に関しては、以下の問題点を指摘したい。

まず、①の「コンプライアンス対策」だが、年々、制作者のコンプライアンスが劣化している。ドラマの撮影の際に、居酒屋でのシーンを撮るために制作陣がある店にロケハンに行った。芝居場となる背景がさみしいとのことで、監督が「何かポスターのようなものをここに貼って」と要請した。「わかりました」と助監督は答え、美術にポスターを発注した。撮影を終え、放送は無事にすんだ。と思っていたら、ある日突然、視聴者から局に電話がかかってきた。聞けば、そのドラマで使われたポスターの図柄が自分の作り出したキャラクターそっくりだというのである。

美術に確認したところ、助監督が持ってきた図案通りに作っただけで何がどうなっているかまったくわからないという。助監督に聞いてみると、サイトを見ていたらちょうどよさげなデザインがあったのでそれをプリントアウトして美術に渡したが、そのときに「くれぐれも著作権に引っかからないようにお願いします」と何度も念押ししたはずだの一点張りだった。

この事件は制作陣のコミュニケーション不足に端を発しているが、私がもっとも罪が深いと考えるのが、プロデューサーである。プロデューサーは「最後のチェック機関」だ。上記に挙げたようなことをすべて気づいて排除してゆくのがプロデューサーの仕事なのである。

旧態依然のテレビが「原作軽視」を招く

②の「タイトル」に関しては、やっていることがまったく時代に合っていない。マンガ原作の場合には、タイトルを変更するケースが少ない。「これはなぜか」を考えてみれば、現状の作業がどんなに時代錯誤かがわかる。マンガ原作はその認知度に寄与する度合いが多いため、タイトルを変えてしまうと視聴者がその作品だと気がつかないなどの「不利益」が生じるからだ。

同じように、いまのネット社会においては、タイトルも知らないものであればすぐに検索をしたりして調べるため、「わかりにくい」という論理は通用しない。原作のタイトルを変えてしまうことによって、逆に検索してもヒットしないという矛盾に陥ってしまう。

③の「ドラマ『3つの要素』」も、考え方がすでに古い。これだけ多様化が叫ばれる時代に、ステレオタイプの要素を重要視しているから、どのドラマも同じようなストーリーや展開になるのだ。配信などでは一時期、BLドラマが流行ったが、私はこういった「単一ジャンル」に特化したドラマが今後は増えると予測している。

④の「企画成立の歪み」については、企画採択の仕組みを変えることを提案したい。「キャスト先行型」や「キャスト依存」の考え方をやめて、「内容重視」で採択の可否を決めることを徹底してはどうか。本来、テレビの番組はそうであった。「おもしろい」と心底思えるものを企画して自信をもって通し、実現化してきた。いつからか「キャスト」や「原作」が押さえられていることが優位性を持つようになり、「必須条件」に近いものになっていった。そういった歪みを是正するときなのではないだろうか。

ドラマの脚本を作ったうえで、原作者の同意を得るべきだが…

そして今回の事件を受けた提言をおこなう。これが最初に述べた、テレビの構造的な欠陥を浮き彫りにする視点の②「前回提案した『オリジナルを増やす』ことしか、打開策はないのか?」である。

私はドラマにおいて「オリジナル脚本」の作品を増やすべきだと述べたが、実はすでにオリジナル脚本は増えつつある。特に、若い世代の脚本家たちが新しい発想のドラマを構築し始めている。例えば、医療機関で働きながら脚本を学び、フジテレビヤングシナリオ大賞でデビューした生方美久氏やマネージャー業を経てTBS連ドラ・シナリオ大賞入選を果たした大北はるか氏など、独自のスタイルでオリジナル作品を数多く発表している。

生方氏は「silent」「いちばんすきな花」、大北氏は「ユニコーンに乗って」「女神(テミス)の教室」などで世代を超えて支持をされているが、いずれもオリジナルだから自由に描ける世界観が特徴だ。

そして今回、私が提言する「オリジナルを増やす」こと以外の打開案は、冒頭で挙げた私のHPに寄せられた質問に応えるものとなる。それは、「原作モノ」の場合は、脚本を作ってから制作に着手してはどうか、ということである。つまり、原作を基に脚本を作り、その台本で原作者側と同意したうえで、撮影に入るという手順を踏むことだ。

「時間」と「カネ」がかかる…テレビ局が二の足を踏む根本理由

だが、このやり方は実は非常に困難だ。理由は、「時間」と「カネ」がかかるからだ。例えば、レギュラードラマ11回分の脚本を全部作り上げようと思うと、3カ月ほどかかる。それを待っていられるかということだ。今回の「セクシー田中さん」の場合は、6月に原作者と合意したとのことだが、それから全話の脚本を作っているととうてい10月の放送には間に合わない。撮影後に放送までの「ポスプロ」と呼ばれる編集や音の作業、色調整などには最低でも1カ月はかかるからだ。

また、もし脚本化をしても原作者側との合意に至らなかった場合は、脚本をドブに捨てることになる。1本あたりの1時間ドラマの脚本料は、脚本家のランクにもよるが、だいたい100万円前後であるから、ボツになれば11回分の計1100万円を無駄にする。さらに、原作を押さえておくための「オプション契約」にかかるお金もある。

オプション契約とは、原作者に対価(オプション料)を支払うことで、一定期間(オプション期間)、映像化の権利を担保する契約のことである。特定の局と原作者側でオプション契約を結ぶと他局は手を出せないため、安心して準備をすることができるが、映像化が実現しなかった際にはオプション料は戻ってこないというリスクがある。ただし、映像化が実現すると、オプション料は映像化権料に集約される。このオプション料は数百万にのぼる場合もあり、不安定な状態においての出資として局が二の足を踏む要素となっている。

できないなら安易に「原作モノ」に手を出すべきではない

私はこれまで2回、オプション契約をおこなったことがある。1回目は前述の「ミッドナイト・ジャーナル」のときで、「こういう方法をやっていかないと新しいドラマは開発できない」と局内を強引に説得して、脚本家の羽原大介氏にお願いして脚本を先に作ってから主役をキャストした。当時の上司に理解があったことと、羽原氏が「ドラマ化は決まっていないが、そうしたいと思っている。脚本料は払うのでこういった試みに乗ってほしい」という私のお願いを快く受け入れてくれたことが幸いとなった。

2回目は、「二つの祖国」のときで、映像化の条件が最初から「脚本化してその脚本で合意してから」というものだったので、これも社内を説得して出版社とオプション契約を結んだ。費用はかかるし、キャストは最終決定できない、社内では企画が「最終GO」にはなっていないという胃が痛い状態が1年以上も続いた。

以上のように、かなり強引な交渉をおこなうか、やんごとない事情がある場合を除いて、いまのテレビではこういった方法は通常的ではない。

しかし、私が「原作モノのドラマの場合には、脚本を作ってから制作に入る」ということを提言しているのは、これはとても難しいことではあるが、それだけに、「これができないようなら、安易に原作に手を出すべきではない」ということを言いたいからだ。プロデューサー、テレビ局はそういう「覚悟」で挑んでほしいと願っている。

そしてテレビの構造的な欠陥を浮き彫りにする4つ目の視点「リスクマネージメントや想像力の欠如」であるが、これはテレビ業界に限ったことではなく、社会全体やほかの業界にも共通する問題である。前述したポスター事件は、普段の生活の中やビジネスの場でも起こりえることだ。それを防ぐためには、「リテラシー」を磨く必要がある。

テレビマンに決定的に欠けていた2つの要素

では、どうやったらリテラシーを磨くことができるのか。コツは、次の2つの能力を鍛えてゆくことにある。

①想像力(imagination)

②リスクマネージメント能力

①の「想像力(imagination)」は「もしこうしたら、こうなる」と想像することができる力である。先程のポスター事件の例でいえば、「もしネットで見つけた図案を許可なく使ってしまったら、ヤバいことになる」と想像するということだ。しかし、もし想像力が備わっていても「未必の故意」が邪魔をすることがある。「未必の故意」とは、「もしネットで見つけた図案を許可なく使ってしまったら、ヤバいことになる」ということが想像できたとしても「そうなっても仕方がない」と許容してしまうような場合を指す。

そこで必要になるのが、②の「リスクマネージメント能力」だ。リスクマネージメント能力」とは、リスク(危険)を回避しようとする気持ちやその力を意味する。

これら2つが同時に備わっていれば、「もしネットで見つけた図案を許可なく使ってしまったら、ヤバいことになる」と想像し、「ヤバいこと=リスク」を避けようとする。

以上のように、想像力とリスクマネージメント能力はワンセットで稼働させる必要があるため、常に一緒に養ってゆくことが必須となる。今回の「セクシー田中さん」の事件では、この2つが欠けていた、もしくはそこまで気がまわる余裕がなかったと思われるからだ。

SNS時代だからこそ「原作モノ」のハードルは高い

最後に、番組制作における「ネットの功罪」について言及しておきたい。今回の“不幸な”事件には、ネットの影響も大きく関わっていると考えるからだ。このテーマについて私たち一人ひとりがよく考えてゆかないと、同じような“不幸な”事件は繰り返されると警鐘を鳴らしたい。

ネットの「功」は、視聴者が思ったことを発信でき、作り手もそれを気にしながら作品作りをすることができることだ。すなわち、「双方向」に近い形で番組制作を進めることができる。しかし、そこには高度な「コミュニケーション能力」や「リテラシー」が必要になる。

対して「罪」だが、今回で言えば、周りがこんなにSNSなどで騒がなければ、テレビ局側と原作者側の両者で話し合いをして「次回は気をつけましょう」で終わったはずだ。原作者も作り手もあれだけファンや視聴者が騒げば「不安」になる。その不安をかき立てすぎた可能性があるのではないだろうか。

しかし、ここまでネットが発達している社会において、「騒ぐな。黙っておこう」と言うのは無理があるし、それはかえって火に油を注ぐことになる。「誉める人」がいれば「けなす人」も出てくるのがいまの世の中だ。そういったネット社会という環境も、私が「原作をドラマ化してゆくのはかなりハードルが高い」と述べる理由となっている。

テレビの「自分よがり」と「自己中心的」な性癖

日本テレビはいまだにダンマリを決め込んでいる。最初の公式見解で日テレは芦原氏に「感謝している」と述べた。これでは、別れを告げる相手に恨まれないように「これまでありがとう」と言うようなものだ。保身でしかない。

こういった、都合悪いことは隠し、他者の危機感ばかりを煽ろうとするテレビの「自分よがり」「自己中心的」な性癖が、今回の事件を引き起こしたと言ってもよい。そんなことより、しっかりと調査をして、世間に対して時系列で「どんな経緯があって、こうなってしまったのか」を説明したほうがいい。

その方がよっぽど芦原氏に感謝の気持ちを示し、冥福を祈ることになるのではないだろうか。

———- 田淵 俊彦(たぶち・としひこ) 元テレビ東京社員、桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修教授 1964年兵庫県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業後、テレビ東京に入社。世界各地の秘境を訪ねるドキュメンタリーを手掛けて、訪れた国は100カ国以上。「連合赤軍」「高齢初犯」「ストーカー加害者」をテーマにした社会派ドキュメンタリーのほか、ドラマのプロデュースも手掛ける。2023年3月にテレビ東京を退社し、現在は桜美林大学芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修教授。著書に『弱者の勝利学 不利な条件を強みに変える“テレ東流”逆転発想の秘密』(方丈社)、『発達障害と少年犯罪』(新潮新書)、『ストーカー加害者 私から、逃げてください』(河出書房新社)、『秘境に学ぶ幸せのかたち』(講談社)など。日本文藝家協会正会員、日本映像学会正会員、芸術科学会正会員、日本フードサービス学会正会員。映像を通じてさまざまな情報発信をする、株式会社35プロデュースを設立した。 ———-

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    (左から)櫻井美羽、桜庭遥花  視聴者がデビューメンバーを決めるサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の第3弾『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(毎週木曜 後9:00)の公式ホームページが28日に更新され、練習生の櫻井美羽、桜庭遥花の「推しカメラ」の公開停止が発表された。  公式ホームページでは「櫻井美羽、桜庭遥花について合宿所ルール減点ポイントが既定の10ポイントに達した為、ペナルティとしてグループバトル及びポジションバトルの『推しカメラ』の公開を下記の期間停止いたします」と報告。停止期間はきょう28日の正午から30日の正午までとなる。  合宿所では、「集合時間に遅刻(減点3点)」「提出物の出し忘れ・紛失(3点)」「器物破損(3点)」「合宿所での夜間騒音(3点)」「勝手な単独行動(5点)」「無断外出(5点)」「番組進行に支障をきたすような行為・発言(5点)」「練習生・スタッフに対しての暴力および暴言(10点)」「飲酒・喫煙(10点)」「SNSの使用・スマホ等通信機器の持ち込み禁止(10点)」の10個のルールが規定されている。放送内では、減点ポイントが10点に達すると、「練習禁止」「推しカメラ停止」のペナルティが課されることが知らされていた。  同番組は、「LEAP HIGH ~君の夢は、時を越えて~」を合言葉に、練習生たちが世界に羽ばたくガールズグループとして生まれ変わるためのトレーニングとテストを経て成長する。激しい競争の中、困難に挑み、挫折を乗り越えながら、視聴者(国民プロデューサー、以下国プ)による投票で生き残ったメンバーだけがデビューの夢をつかむオーディション番組。  なお、23日に配信された「#8」で発表された、「第2回順位」では、櫻井は4位、桜庭は33位だった。
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  • 不二家、一口サイズのチョコレート「エクレアン」をコンビニ限定で新発売エクレアの見た目を表現。小麦パフとコーンフレーク入りの食感

    【エクレアン】 価格:オープン 不二家、一口サイズのチョコレート「エクレアン」をコンビニ限定で新発売エクレアの見た目を表現。小麦パフとコーンフレーク入りの食感 不二家は、エクレア風チョコレート菓子「エクレアン」を全国のコンビニエンスストア限定で発売した。価格はオープン。 本商品は、エクレアの見た目を表現したかわいい一口サイズのチョコレート。カスタードをイメージしたクリームは食感の楽しい小麦パフとコーンフレーク入りとなっている。 持ち歩きにも適した小袋タイプで、パッケージにはエクレアの断面をモチーフにしたキャラクターがデザインされている。 (C) FUJIYA CO., LTD. All Rights Reserved.
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  • <動画>ロシア攻撃ヘリKa-52が自軍装甲車MT-LBを破壊する瞬間

    <動画>ロシア攻撃ヘリKa-52が自軍装甲車MT-LBを破壊する瞬間 ロシア軍の攻撃ヘリコプター「Ka-52」(2016年8月、ロシア・リャザン) Fasttailwind-Shutterstock <ロシア軍の攻撃ヘリKa-52が、ドネツク州ノボミハイリフカで自軍の装甲車MT-LBを爆破したとする動画が公開され、謎を呼んでいる。映像は元々、ウクライナ戦争の展開を注視するテレグラム・チャンネル「Russia No Context」によって公開され、同戦争にまつわる情報を英訳する独立メディア・プロジェクト「WarTranslated」が21日にX(旧ツイッター)でシェアした> ※この動画について、本誌はウクライナとロシア両国の国防省に電子メールでコメントを求めた。 ニック・モルドヴィック ※画像をクリックするとアマゾンに飛びます 2023年12月5日号(11月28日発売)は「まだ間に合う新NISA投資入門」特集。迫るインフレ、貯蓄だけではもう資産は守れない! ……「投資新時代」のサバイバル術 ※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
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  • 「ロッチ」コカドケンタロウ、初挑戦の刺繍作品がすごい!「お店出して下さ〜い」「多趣味で素敵」と話題

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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  • デヴィ夫人、53歳の若さで亡くなった古くからの友人のお別れ会に参列「また一人私より先に」

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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  • 「全てが完璧」「上手すぎる」 堂安フライブルクが“完璧すぎる崩し”からゴールを叩き込んだ瞬間 相手守備陣を絶望させた流れるようなパスワークから美しい一撃

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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  • 忘年会シーズン到来、コロナ前より予約入る店も…若手「一度行ってみたかった」・在宅勤務者「交流したい」

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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  • 【ソフトバンク】小久保裕紀監督がリチャードに“最後通告” 4年連続の2軍本塁打王も「私生活から見直して。ラストのつもりで」

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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  • 「近畿の水がめ」琵琶湖の水位が下がり続けマイナス65センチ…あと25センチで取水制限の可能性

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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  • 「いいかげんにしろ」日大元幹部、アメフト部の薬物事件めぐるゴタゴタ 部員3人目の逮捕者 若手幹部へ世代交代も重要

    コカドケンタロウのインスタグラム(@kokado_kentaro)より  お笑いコンビ「ロッチ」のコカドケンタロウが28日までに自身のSNSを更新。新しいことに挑戦する姿が注目を集めている。  インスタグラムに「刺繍(しゅう)始めてみました 初刺繍は前にミシンで自作したバッグにジェット機の刺繍をしてみた 新幹線での移動中とか控室での待ち時間でも出来るので良いですねー いつかミシン+刺繍で完全オリジナルスーベニアジャケット作りたいな」とつづり、自作のバッグへの刺繍を公開。バッグに赤と水色のジェット機を刺繍した。  この投稿にフォロワーから「お店出して下さ〜い」「コカドさんを見る目が変わりました!!」「オリジナルスカジャンとか期待しちゃう」「多趣味で素敵」などの声が寄せられている。  これまでにも、「コカドミシン」のタグを付け、自作のパンツやトートバックなどを公開している。
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〈女性総理争い勃発!?〉“味方は杉田水脈”の高市氏VS“軽い神輿”の上川氏。「ポスト岸田レース」有力候補が続々脱落のなか、初の女性総理、誕生なるか?

岸田内閣の支持率が報道各社で軒並み過去最低を記録し、永田町に衝撃が走っている。「政権交代を許した2009年の麻生政権末期に似た雰囲気だ」との悲鳴も上がっており、永田町の関心は一気にポスト岸田に向かっている。悪循環の空気をがらりと変えるための注目が集まっているのが、ベテラン女性議員2人の動向だ。 菅直人政権以来の低支持率も、ポスト岸田の本命不在 「時事通信、毎日新聞、朝日新聞、読売新聞の今月の世論調査は、いずれも内閣支持率25%以下。30%を割り込むと、『危険水域』と言われますが、旧民主党の菅直人政権以来の水準という、あまりに低い支持率に『民主党に政権交代を許した、麻生政権の末期のようだ』『もう何をしてもダメだ』との声が上がっています。 さらに、ここにきて5派閥の政治資金パーティー収入の不記載問題も発覚し、政権はさらにピンチに追い込まれています」(全国紙政治部記者) それゆえに自民党内では「岸田総理のもとでは、衆院選を戦えない」との悲鳴が相次ぎ、ポスト岸田が取りざたされている。 「岸田総理の弱点は、自身の派閥が党内第4派閥で、安倍派や麻生派、茂木派にはしごを外されたら、来年秋の総裁選での再選がかなわなくなることです。それだけに今後、主要派閥が岸田氏を担ぎ続けるのか、新たな総理を誕生させるのかが焦点となります」(同) 次の衆院選に向け岸田首相の運命は…?(本人Facebookより) ただ、現時点でポスト岸田の本命は不在だ。前回2021年の総裁選で次点だった河野太郎デジタル相は、マイナ問題をめぐる迷走もあり、失速中。「次の総理」にふさわしい人物として上位の常連である石破茂氏は無派閥で、党内での支持基盤は築けていないまま。 茂木敏充幹事長も「『私も出る』となれば、『令和の明智光秀』になってしまう」と、岸田氏の対抗馬として総裁選に出るつもりはないと強調する。 前回の総裁選に出馬した野田聖子氏も、前回は推薦人20人を集めるため、二階派に推薦人を出してもらうなど全面的に協力を受けたが、「岸田政権になって非主流派になってしまった二階派が大臣ポストを2つしかとれなかったのに、野田聖子は二階派に大臣ポストを譲ることもせず、こども担当大臣になった。次は支援しない」(二階派ベテラン)と怒りを買っており、苦しい状況だ。 「取り巻きのメンバーが過激」勉強会開催の高市氏には冷ややかな声 そんななか、今、永田町の注目を集めているのが、2人のベテラン女性議員だ。 1人目は、いち早く総裁選をにらんだ動きを見せた高市早苗経済安保相。11月15日には安全保障などをテーマにした勉強会「『日本のチカラ』研究会」を開き、派閥横断の13人が参加した。岸田政権を支える閣僚でありながら、事実上の総裁選出馬に向けた準備を始めたとみられ、党内で波紋を呼んでいる。 「高市氏はX(旧Twitter)で『現職閣僚が担務外の政策を同僚議員と一緒に勉強することの何が悪いの、意味が分からん』と投稿していましたが、総裁選出馬について『また戦わせていただく』と明言した高市氏が勉強会を開催すれば、総裁選に向けた地ならしだととらえられるのは、当たり前でしょう」(全国紙政治部記者) 総裁選へ向けて高市経済安保相は虎視眈々?(本人Facebookより) ただ、勉強会に参加した顔ぶれを見ると、アイヌ民族などへの人権侵犯発言で物議をかもしている杉田水脈氏ら自民党内でも右派とされる議員が中心だ。「安倍さんの後ろ盾もなくなった今、高市さんが支持を広げるのは難しいのでは。取り巻きのメンバーも過激で、ついていけない」(自民党ベテラン)と冷ややかな声も。 安倍派の世耕弘成参院幹事長も勉強会に「いかがなものか」と苦言を呈し、高市氏が思惑通りに総裁選に向けた党内の支持基盤づくりを進められるかどうかは微妙だ。 非主流派も、上川氏に太鼓判? 一方、ここにきてポスト岸田として名前が急浮上しているのが、上川陽子外相だ。 上川氏は東大卒業後、三菱総合研究所の研究員を経て、ハーバード大学ケネディ・スクールで政治行政学修士号を取得。2000年に初当選を果たした。これまで男女共同参画相や法務大臣を歴任し、2018年にはオウム真理教の教祖だった麻原彰晃(本名・松本智津夫)死刑囚ら13人の死刑執行を命令したことでも知られる。 今年9月の内閣改造では、岸田派の林芳正外相が続投するとみられていたが、ノーマークだった上川氏が外相に就任。上川氏も岸田派に所属している。 「上川氏は米国の上院議員の政策スタッフを務めていた経験もあるが、外交手腕は未知数。それでも総理が林氏を交代させ、上川氏を外相にしたのは、自身と同じ岸田派内で総理を狙う林氏の力をそぎたいという思惑があったのでしょう」(自民党関係者) ポスト岸田候補として急浮上の上川外相(本人Facebookより) その上川氏について全国紙政治部記者は「能力が高いと言われているが、決まったことをこなす能力には長けていても、新しく自分で何かを作り出したり、決めたりすることは苦手だ」と厳しい見方をする。 ただ、その分、「神輿は軽いほうがいい。茂木幹事長、菅義偉前総理らも、上川さんなら自分たちがグリップできると思っています。女性初の総理を誕生させれば、衆院選も有利に戦える。『岸田では戦えない』と判断したベテランたちが、流れをつくるときは一瞬で動くのでは」(同)とみる。 実際に、自民党内からは「『ポスト岸田は上川外相だといかがでしょう』と聞くと、非主流派の重鎮も笑顔を見せた。2年間冷や飯を食わされ、そろそろ権力を手にしたい非主流派にとっても、上川外相なら乗れるのだろう」(自民党ベテラン議員)との声も漏れる。 あと1年を切ったポスト岸田レース。誰が権力を手にし、誰が冷や飯を食うのか……。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班 Read more »

丸亀製麺、冬限定「鴨ねぎうどん」「玉子あんかけうどん」など販売

「鴨ねぎうどん」「肉がさね玉子あんかけうどん」  丸亀製麺が12月5日より“ひと手間かけた冬のうまい!”シリーズ第1弾として、「鴨ねぎうどん」(並820円、大960円、得1,100円)、「肉がさね玉子あんかけうどん」(並790円、大930円、得1,070円)、「玉子あんかけうどん」(並520円、大660円、得800円)、「明太玉子あんかけうどん」(並610円、大750円、得890円)を期間限定で販売する。  「鴨ねぎうどん」は、鴨の脂の甘みと打ち立てうどんの組み合わせが特徴の一品。鴨ロース肉は、注文後より特製の鴨だしに下味をつけ、手早く仕上げるので、パサつきがなくしっとりとした食感に。焼き目をつけた白ねぎの香ばしさと、鴨の脂がにじみ出るだしとの組み合わせが楽しめる。  「肉がさね玉子あんかけうどん」は、打ち立てうどんに手づくりのふわふわとろとろの玉子あんと、甘辛く炊いた牛肉、そしてしょうがを効かせた豚と鶏の合わせそぼろをトッピング。どこを食べても肉の旨みを感じられる一杯に。 Read more »

有吉弘行、森香澄アナに「恥ずかしいと思った方がいい」方向性を心配

有吉弘行、森香澄アナに「恥ずかしいと思った方がいい」方向性を心配 TikTokフォロワー約57万人の元テレビ東京アナウンサー・森香澄がどぶろっくの下ネタ新曲披露に呼ばれダンスをせがまれることに。有吉は「恥ずかしいと思った方がいい」「このために呼ばれている」と心配した。 【映像】美脚あらわなミニスカ姿でダンスする森香澄 11月26日(日)、有吉弘行のクイズバラエティ『有吉クイズ』(テレビ朝日系列)が放送。元テレビ東京アナウンサーの森香澄、ゆうちゃみ、霜降り明星・せいやらの前でどぶろっくがバズり狙いの新曲を披露した。 森は美脚あらわなミニスカセットアップで登場。意気込みを聞かれると、「クイズ番組ということで、全問正解を目指して頑張りたいと思います」とこぶしを握って気合いを入れた。 どぶろっくの新曲『サ・ガ・シ・テ・ル』は毎度おなじみの下ネタソング。どぶろっくは2名のクセが強い女性ダンサーを引き連れ、サビで12回も「隠れ巨乳を探してる」と繰り返した。 TikTokフォロワー約57万人の森に、番組進行のテレビ朝日・野村真季アナは「森さん、踊ってみたいと思いますか?」と質問。森はなにかを察したように苦笑いした。有吉が「これ強制ですよ。恥ずかしいと思ったほうがいい」と森の方向性を心配。「多分このために呼ばれてる」と言われた森は、「そうでしょうね(笑)」とダンスを承諾した。 Read more »

若狭勝氏 特捜部が動いた自民5派閥〝不記載問題〟で「荒稼ぎした議員」を示唆

若狭勝氏 元東京地検特捜部副部長の若狭勝氏が28日、「ひるおび」(TBS系)に出演。自民党5派閥の政治団体による約4000万円の収入不記載問題について、特捜部が動いていることに「何かしら裏がある」と指摘した。 自民党の5派閥の政治団体「清和政策研究会」(安倍派)、「志帥会」(二階派)、「平成研究会」(茂木派)、「志公会」(麻生派)、「宏池政策研究会」(岸田派)は、それぞれが主催した政治資金パーティーで20万円を超えるパーティー券を購入した団体の名前や金額など、約4000万円分を記載していなかったとして告発され、東京地検特捜部がそれぞれの団体の担当者を任意聴取している。 これについて若狭氏は元特捜部の視点で「政治資金パーティーは裏金の宝庫だが、そうはいっても今回の5派閥で4000万円だけでは特捜部は真剣に動きません。それでも動いたということは、何かしら裏にあるということ」と指摘。 政治資金パーティーで売られるパーティー券は各国会議員がノルマを課されて売るが、ノルマを超えた分は「努力賞」としてキックバックする仕組みがあるといい、その上で「私の得ている情報ですと、1回のパーティーで1000万円近く裏金になっている議員がいるという話がある」と暴露した。 また、元衆院議員の視点からも政治資金パーティについて解説し、「私が見たり聞いたり情報に触れたりした経験から、やはり相当な誤魔化しがパーティー券に関してある。これは私が特捜部で捜査していたときよりも、はるかにもっと誤魔化しが多いと、衆院議員になったとき感じました」と、問題の根深さを指摘した。 Read more »

国民・玉木代表「泉氏にエール送りたい」 対共産「よくわからない」

記者会見する国民民主党の玉木雄一郎代表=2023年11月28日午前10時34分、国会内、松井望美撮影 ■国民民主党・玉木雄一郎代表(発言録)  (代表就任から2年を迎える立憲民主党の泉健太氏について)大変だと思いますね。外から見てても。例えば共産党との関係は最初は明確に一線を画すということでやっておられたが、党内外のいろんな意見に影響されて、今はどういう立場かよくわからなくなっている。右から左までいろんな方々が党内外にいらっしゃるので、大変ご苦労されているのかな、というのが正直な印象だ。  ただやはり、政権を取ることを目指すのであれば、現実的なエネルギー政策や安全保障政策は不可欠だと思うので、そこは踏ん張っていただきたい。エールを送りたいと思います。  (泉氏が、今年度補正予算案に賛成した国民民主党を「自民党に迎合」と批判したことについて)我々は自民に擦り寄っているのではなく、国民生活に寄り添っている。そうした批判は当たらない。(泉氏とは)いろんな場所で話していますし、近々そういう機会もあろうかなと思いますので、(両氏の関係について)心配にはおよびません。(記者会見で) Read more »

福岡・宮若市長、子供いない女性職員に「親の気持ちが分からんだろう」…複数の職員が改善要望書を提出

塩川秀敏市長  福岡県宮若市の塩川秀敏市長(75)が市職員への暴言などハラスメントを繰り返したとして、複数の市職員が市公平委員会に、職場環境の改善を求める要望書を27日付で提出したことが分かった。  同委員会によると、要望書には今年1~10月にあった塩川市長によるハラスメント行為として9件が記載。このうち、男性課長に他の職員の前で「今、失敗してガンガン言われたがいい。それに耐えきらんかったら辞めろ」などと大声で言ったとする件については録音データも提出されたという。  また、仕事の手際が悪いとしてこの課長をバットでたたく旨の発言をしたほか、育休取得を申し出た別の男性職員に難色を示したり、子供がいない女性職員に「親の気持ちが分からんだろう」と言ったりしたとしている。  塩川市長は28日、報道陣の取材に事実関係をおおむね認め、「親密な職員との人間関係の中で発言したのだが、今後は言動に注意したい」と述べた。市公平委員会は今後、塩川市長や関係職員から事情を聞く方針。  塩川市長は県立高校教諭などを経て、2007年の県議選で初当選した。4期目途中の21年5月に辞職。22年3月の市長選で初当選し、現在1期目。 Read more »

中国などで拡大、謎の小児疾患の正体は「歩く肺炎」か

中国などで拡大、謎の小児疾患の正体は「歩く肺炎」か 中国で、子どもを中心に謎の疾患が流行していることが先週報じられて以来、「歩く肺炎(walking pneumonia)」の主要因であるマイコプラズマ菌が注目されている。原因には呼吸器合胞体ウイルス(RSウイルス)、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症が挙げられているが、おそらく最も重要なのがマイコプラズマ菌だ。 中国メディアは、国内の小児科病院の一部が患者であふれていると報じた。肺炎症例の波は国内各地へと拡大。世界保健機関(WHO)は中国に対し、推定される感染源の詳細情報の報告を求めた。これまでのところ中国当局は、既知の病原体であるマイコプラズマ菌、RSウイルス、インフルエンザ、新型コロナウイルスを病原として挙げている。 マイコプラズマが原因の細菌性疾患は、症状が比較的軽く、発症しても歩けるほどであることから「歩く肺炎」と呼ばれているが、症状は数週間続くこともある。一般に入院を必要としないが、免疫が発達途上にある幼い子どもは重症化するリスクがある。 中国で原因不明の肺炎が拡大し、病院がその対応に追われているという報道は、新型コロナウイルス流行の初期を想起させるものだ。だがWHOの疫学者マリア・バンケルコフは24日のインタビューで「これは2019年12月と2020年1月の状況と同じではない」と語った。 中国以外でも、韓国とフランスで同様の肺炎症例が増加しており、主な原因としてマイコプラズマが疑われている。 韓国では、確認された症例数が10月中旬から11月中旬の間に2倍以上となっている。韓国疾病管理庁が発表した概要によると、11月第2週に急性細菌性呼吸器感染症で入院した患者236人のうち226人(96%)が、マイコプラズマ肺炎を発症していた。特に、新規患者の80%が5歳未満だった点が注目される。さらに当局は、韓国で寒い気候が早期に訪れたことが、症例の「急速な増加」に寄与した可能性を示唆した。 マイコプラズマ肺炎は、一年中いつでも発症し得るものだが、冬季に増える傾向がある。北半球でも南半球でも、冬季にはインフルエンザ、風邪(さまざまなウイルスによって起きる)、風邪と似た症状を起こすRSウイルス感染症が、ほぼ必ず増加する。 細菌感染症にも似たような季節性がある。細菌感染症は日和見性であると言われ、何らかのウイルスによって免疫系が弱まることで発症する。たとえば、インフルエンザ、RSウイルス、あるいは一般的な風邪にかかった人は、上気道や下気道の感染症である気管支炎や肺炎を引き起こすことがある。 新型コロナウイルス感染症が今も広まっていることで、人々の免疫が弱まり、マイコプラズマ肺炎の急増につながっているという説もある。新型コロナウイルスに感染した人の一部で免疫機能障害が数カ月以上続くことを示す証拠はあるが、新型コロナウイルスが原因の免疫障害がまん延している証拠はない。 一方、新型コロナによるロックダウン中に季節性疾患が減少したことで「免疫負債」が生じ、マイコプラズマ感染の増加につながったという説もある。現在の中国における状況を受け、WHOは新型コロナの流行により発生した「免疫ギャップ」にも言及している。ソーシャルディスタンスや移動制限など、新型コロナの拡大を防ぐために講じられた措置が、インフルエンザ、RSウイルスなどの疾病に対する免疫を弱め、マイコプラズマのような日和見感染を起こしやすくなった可能性があるという考えだ。 しかし、この仮説に関する統一見解は出ていない。むしろ専門家の間では、一般に広く免疫負債が存在しているという説については以前から懐疑的な見方が示されている。たとえば、感染後の免疫がどれだけ続くかは、ウイルスによって異なる。インフルエンザウイルスの場合、ある年の感染が翌年の感染予防につながるかどうかは、その年のウイルス株が前年の株とどれほど類似しているかによって異なる。 さらに、マイコプラズマ感染が周期的に流行を繰り返している(2011年、2015年、および2019年に急増した)ことも、現在の症例急増が「免疫ギャップ」とは無関係であることを示唆している。 マイコプラズマ菌やマイコプラズマ感染につながるウイルスの拡散を防ぐためには、マスク、換気、手洗い、他人との密な接触の回避や、体調不良の際には外出を控えるといった対策が推奨されている。もし発症した場合でも、アジスロマイシン、テトラサイクリン、マクロライド、フルオロキノロンなど、さまざまな抗菌薬で治療可能だ。 (forbes.com 原文) Read more »
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