【独自】取材中に“中国が妨害”8時間以上 対立激化 日本人記者で初取材
【独自】取材中に“中国が妨害”8時間以上 対立激化 日本人記者で初取材
中国とフィリピンで衝突が相次ぐ南シナ海。
3月23日、緊迫の現場をFNNが取材すると、目の当たりにしたのは、中国からのさまざまな妨害行為。
両国の対立が激化していた。
FNNが取材したのは、フィリピンの排他的経済水域内で軍事拠点があるアユンギン礁。
沿岸警備隊の巡視船に同行する形で今回、日本人の記者としては初めてこの海域での取材が許された。
すると、フィリピン側の排他的経済水域内だというのに、取材団が乗船した船は、中国海警局などの船10隻以上に囲まれた。
一触即発、緊張が走るが…。
並走する中国側の船の乗組員は、カメラを取材団側に向け監視している様子。
さらに、複数の中国海警局の船が放水。
フィリピン当局が公開した空から撮られた映像には、2隻の中国海警局の船が、フィリピンの補給船を挟み込み、勢いよく放水を続けている様子がうかがえる。
こうした状況をカメラで撮られたくないのか、中国側は取材を妨害するような行為を繰り返す。
それでも取材班が取材を続けていると、中国海警局の船と接触。
船体についた真新しい傷が残されていた。
こういった妨害行為が8時間も続き、補給船の任務は中断。
放水を受けた補給船の船員3人がけがをしていて、フィリピンと中国の双方がお互いに抗議している。