6万9800円で「nubia Flip 5G」折りたたみスマホを衝動買い
ZTEの折りたたみスマホ「nubia Flip 5G」を6万9800円で手に入れた
IIJmioのキャンペーンを活用して「nubia Flip 5G」を衝動買い
筆者宅では家族を含め、IIJmio回線を全部で8回線契約している。筆者が使っているのは音声SIMを3回線、データSIMが3回線の全部で6回線だ。そしてIIJmioからは、ときどき超魅力的なスマートホン&端末セットのオファーがメールで届くことがある。
先日は、コスパが高いと評判の折りたたみスマホのZTE製のnubia Flip 5Gの案内が届いた。オファーのプランは2通り。一つはMNPでの乗り換えで5万4800円と、端末本体のみ一括払いの6万9800円。本来なら5万4800円のMNPが狙いどころだが、過去の同様のオファーで他キャリアからIIJmioにMNP転入してしまったために、もう弾がない。ということで、今回は端末だけを6万9800円で手に入れた。
早速送られてきた真っ白なパッケージに入ったnubia Flip 5Gは、想像したより遥かにスタイリッシュでコンパクトだ。マットブラックな外観に加えエッジのシャープな雰囲気、開閉もスムーズでカチッと閉じるシュアな感覚もグッドだ。赤い電源ボタンのコントラストも魅力的だ。
開閉式スマホの現実
カバー装着のジレンマ
前回IIJmioで購入したmotorola razr 40と並べてみると、開いたときの大きさはほぼ同じだが、横幅がnubia Flip 5Gの方が少し大きい。また開閉の際にエッジのアールの柔らかいmotorola razr 40の方がしやすい。nubia Flip 5Gは全体的に外観がシャープで開閉の際に指先の引っかかる場所が少なく、開閉時に落とさないように慎重さが求められる。
いずれにせよこの手の縦開閉型のスマホは、片手での開閉はまず無理だ。実用面では専用カバーやケースにその機能が求められる。しかし非純正のカバーを取り付けると、メーカーの努力でなんとかコンパクトに薄くまとまったデザインを改悪することにつながり、なかなか踏ん切りが付かないのも事実だ。
実はmotorola razr 40は筆者の歴代のスマホの中で唯一、カバーやケースを取り付けずに愛用している。人工皮革系の表面の手触りが素晴らしく、手に持っていてもグリップ感が抜群で滑って落とす不安を感じることが少ない。
一方、nubia Flip 5Gの方はブラックでシボの付いたマットな表面ではあるが、いかんせん金属系の表面は滑りやすい。特に不安なのは折りたたんだ状態や開いた状態を問わず、手に持った時の摩擦係数の低い側面だ。ちょっと力を緩めると滑り落ちる印象だ。
普段この手の問題を解決するのがケースやカバーだが、なぜかnubia Flip 5G用に国内外で発売されているカバーには厚みのあるものが多い。生まれが中国製のスマホの場合、ほとんどの機種に対応したアラミドファイバー系の薄くて堅牢なカバーが発売されているが、残念ながら今のところnubia Flip 5G用は見当たらない。
国内では、ワイモバイルがnubia Flip 5Gと同じZTEのモデルを「Libero Flip」という名称で販売している。こちらはメモリが6GB+128GB(nubia Flip 5Gは8GB+256GB)だが、キャンペーンでCASEPLAYのお好みのケースがプレゼントされる。当然、nubia Flip 5Gにも適合するサイズだが、アラミドファイバー系と比較するとやはりかなり分厚い。
実際にmotorola razr 40とnubia Flip 5Gをケース装着前の状態で、筆者の電子ノギスで本体の厚さを計測してみた。motorola razr 40は折りたたんだ状態(2枚重ね)で実測15.87mm、(最厚の2ndディスプレー位置では17.07mm)。続いて開いた状態では実測7.79mm(最厚の2ndディスプレー位置では8.99mm)だった。
一方、nubia Flip 5Gは折りたたんだ状態(2枚重ね)では実測15.28mm、(最厚の2ndディスプレー位置では17.28mm)。続いて開いた状態では実測7.35mm(最厚の2ndディスプレー位置では9.45mm)だった。
結果として折りたたんだ状態でも開いた状態でも2ndディスプレーの少し厚い部分を除けば、nubia Flip 5Gの方がmotorola razr 40よりわずかだが、0.44〜0.59mm薄いことが判明した。当然のことだが折りたたみスマホは、折りたたんだ状態では厚みは単純に2倍になることを自覚することが重要だ。
スムースだが滑りやすいのが不安で、オンラインストアで販売されているnubia Flip 5G専用のカバーを買ってみたが、装着する前からかなり分厚い印象だった。実際にnubia Flip 5Gに装着して、ごろんごろんイメージになった本体を先ほどと同じ条件で計測してみた。
nubia Flip 5Gにケースを装着し折りたたんだ状態(2枚重ね)では実測19.79mm、(最厚の2ndディスプレー位置でもほぼ同じ)。続いて開いた状態では実測9.80mm(最厚の2ndディスプレー位置でもほぼ同じ)だった。ケースの基本らしくエッジとカメラ周囲を保護すると考えると、当然の結果なのかもしれない。
結果的に現在入手できるケースを購入して装着するだけで、折り重ねた状態では約4.5mmも分厚くなり、開いた状態でも2.5mm近く分厚くなってしまい、なんとmotorola razr 40の厚さを軽く抜き去ってしまうこととなった。筆者としては、nubia Flip 5G用のアラミドファイバーケースが発売されるのを待つことにした。
右はmotorola razr 40
丸形のサブディスプレーは
壁紙を替えたり機能の割り当てが可能
さてnubia Flip 5Gは、昨今では「縦」折りたたみスマホの特徴でもある小型の2ndディスプレーが、折りたたんだ状態でもオーナーが見ることができる位置に配置されている。motorola razr 40が方形のコンパクトなディスプレーなのに対して、nubia Flip 5Gは丸形だ。筆者が以前使っていたUnihertz TickTockの360×360ピクセル液晶にイメージ的には近い。
昨今の多くの2ndサブディスプレーがそうであるように、nubia Flip 5Gもメインのディスプレーとは表示できるコンテンツは別だ。nubia Flip 5Gでは設定の「ホーム画面とロック画面」の「サブディスプレー」の項で表示したい壁紙や機能などを設定することとなる。
壁紙は既成の用意されたものからの選択表示となり、スマートウォッチのウォッチフェイスのようにユーザーによるカスタマイズはできないように思えた。また外部ディスプレーの機能は自撮り用のモニターカメラ、天気予報、音楽のプレイバックリモコン、フィットネス、タイマー、レコーダーがコントロールできる。
IIJの限定セール(6月3日まで)で6万9800円で手に入れたnubia Flip 5Gだが、ヘビーなゲームを一切しない筆者には極めてベストバイな折りたたみスマートフォンだ。nubia Flip 5Gに関する詳細なスペックはZTEの公式サイトを参照してほしい。
現在、Galaxy Z Fold 4、motorola razr 40、nubia Flip 5Gと3台の折りたたみスマホを並行して使っている筆者だが、最近はだんだん大きくて重いGalaxy Z Fold 4の出番が減ってきている。また自宅にいてmotorola razr 40、nubia Flip 5Gのいずれかを使っているときは、折りたたまずにほとんど開いたままのことも多い。
ここ数年、自分のお金で折りたたみスマホを買って使っていて感じるのは、10g、20gの重量比較より携帯のために折りたたんだ時の厚み、携帯時、使用時のグリップ性能の良否、専用ケースの出来だと思うようになってきた。
nubia Flip 5Gは薄い堅牢なアラミドファイバー系のケースがあれば、最高だ。あるいはケースやカバーなしで落としても傷ついても一切気にせずに、ガンガン使う気迫があればそれも最高だ。今はないケースの登場を持っても無意味なので、筆者の気持ちはだんだん後者に近づきつつある。
今回の衝動買い
・アイテム:ZTE「nubia Flip 5G」
・購入:IIJ
・価格:6万9800円(2024年6月3日までの期間限定セール価格)
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。