3000円台でハイレゾ・USB-C対応『JBL TUNE310C』が有線イヤホンの弱点を克服【今日のライフハックツール】
ワイヤレス(無線)イヤホンのメリットは、今さら語るまでもないでしょう。煩わしいケーブルがない、というのは、有線イヤホンに比べて確かに大きな優位性となっています。
でも、有線イヤホンには、充電管理が不要、より低価格で高音質を得られる、紛失リスクが低いなど、実際にはワイヤレスイヤホンよりメリットが多いのです。
今回、試してみたのは有線イヤホンJBL『TUNE310C』。執筆時点でのAmazon実勢価格が約3,500円という有線イヤホンの実力を、率直にご紹介します。
【「JBL TUNE310C」はこんな人にオススメ!】
- Web会議、映画・動画音楽など幅広い用途でイヤホンを使っている
- コスパ重視の有線イヤホンを探している
高音質DACを内蔵したUSB Type-C接続のイヤホン
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まず、DACについてサクッと解説しておきましょう。
DACとは、人間の耳で聞けないデジタル音源(データ)を、アナログの音に変換するユニットのこと。このDACの性能によって、音質の良さが左右されることになります。
一般的なスマホの有線イヤホン用DACは、“とりあえず音を出せる” 程度のものしか積まれていないか、もしくは、そもそも搭載されていないことがほとんどなのです。
そこで『TUNE310C』は、このDACを自前で装備。96kHz/24bitというオーディオグレードのDACを通すことで、しっかりした高音質を実現しています。
1万円以上のモニターイヤホンと比較しても音に違和感がない
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ちなみに、私が愛用しているスマホは、Xperia 5 V。言わずと知れた音響機器メーカーSONYがリリースしているスマホだけあって、音にこだわりがある機種です。
音楽を聴くのが趣味のひとつという私が、普段愛用しているモニターイヤホン(実勢価格12,000円ほど)を3.5mmイヤホンジャックにつないだ音と、『TUNE310C』の音を比べてレビューするのは、ちょっと可哀想かなと、正直やや気になっていたところ…。
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いやいや、心配はまったくの杞憂に。さすがに音圧の大きさや音場の広がりに差を感じるものの、耳に心地の良い音をクリアに鳴らしてくれて、予想していたより満足度の高い結果となりました。
ハイレゾ認証を取得している9mm径ダイナミックドライバーを搭載しているのは伊達じゃなく、とてもエントリーグレードの価格帯とは思えない音を鳴らします。
むしろ、作業中にBGMを聴き流すような使い方をするなら、音のエッジがマイルドな『TUNE310C』をあえて使うのもアリだなという印象です。
物理ボタンを利用したプリセットイコライザー
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音量調整、曲の再生・一時停止・曲頭戻し・曲送り、ハンズフリー通話応対などを操作できる物理ボタンも、ワイヤレスイヤホンの不安定なタッチ操作より使い勝手のいいもの。
ボリュームボタンとマイナスボタンを同時に押すことで、「BASS(低温ブースト)」「VOCAL(声をクリアに)」「DEFAULT(標準)」の3種のプリセットイコライザーを切り替えることもできます。
映画を観るときは「BASS」、Web会議などでは「Web会議VOCAL」にセットするなど、場面に合わせて使い分けたいところですね。
ケーブルの煩わしさを軽減
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絡まりにくく断線しにくいフラットケーブルの採用も、見逃せないポイント。有線イヤホンのデメリットであるケーブルの煩わしさを軽減してくれていて、かなり好印象です。
言うまでもありませんが、ワイヤレスイヤホンにありがちな接続の不安定さや、充電切れの心配もありません。Web会議でも安心して使えるでしょう。
今回試したのはホワイトでしたが、ブラックのラインナップも。落ち着いた色が好みという人は、こちらもチェックしておいていただければ。
この音質が3,500円前後で手に入るというのは、相当にお得と言うしかありません。iPhone 15が対応し、USB Type-Cは不動のスタンダードとなりました。今後このジャンルのプロダクトも、充実してくるでしょう。
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Source: JBL,Amazon.co.jp