20代女性、マンション敷地内で刺され死亡 知人の中年男逮捕 新宿

女性が刺されたとみられる現場付近=2024年5月8日午前9時15分、東京都新宿区西新宿５丁目、藤田大道撮影

　8日午前3時過ぎ、東京都新宿区西新宿5丁目のマンション敷地内で、このマンションに住む20代の女性が首や腹などを刺され、搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁は、現場にいた川崎市川崎区大島5丁目、職業不詳の和久井学容疑者（51）を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。和久井容疑者は「体を傷だらけにしてやろうと思って刺した」と容疑を認めているという。

　新宿署によると、「女性が叫んでいる」などの複数の110番通報を受け、警察官が駆けつけたところ、女性が倒れ、現場に和久井容疑者がいたという。現場からは果物ナイフが見つかった。2人は知人とみられ、署は容疑を殺人に切り替えて調べる。

　近くに住む50代の会社員女性は8日未明、「誰か助けて！」と叫ぶ女性の声で目が覚めた。叫び声は5分間ほど続き、男が「俺はストーカーじゃないぞ」と叫んでいたという。その後、若い男性たちが取り押さえるのが見えたが、女性の声は聞こえなくなり、救急車が搬送していったという。

　現場は東京都庁から北西に約700メートルのマンションが立ち並ぶ一角。（比嘉展玖、藤田大道）