霧島、春場所後に音羽山部屋へ転籍 陸奥親方が4月に定年、後継者不在で部屋閉鎖へ
霧島
大相撲でモンゴル出身の大関・霧島(27)=陸奥=が、春場所(10日初日・エディオンアリーナ大阪)後に、元横綱・鶴竜の音羽山親方(38)が師匠を務める音羽山部屋へ転籍することが1日、確実となった。現師匠の陸奥親方(元大関・霧島)がこの日、4月に日本相撲協会の65歳の定年を迎えることに伴い、春場所後に陸奥部屋を閉鎖することを明言。堺市で行われた時津風一門の連合稽古後に「(部屋の)終わりは、もうみんな知っている」と後継者不在の状況を説明した。
角界関係者によると、霧島は昨年12月に陸奥部屋から独立して創設された音羽山部屋への転籍を希望したという。鶴竜は19年9月に井筒親方(元関脇・逆鉾)の死去に伴い、陸奥部屋に転籍した。現役時代、引退後は部屋付きとして霧島に助言をして、大関昇進を手助けするなど厚い信頼関係で結ばれている。
霧島はこの日、場所前で初めて相撲を取る稽古をして関脇・大栄翔と16勝1敗。師匠の定年前最後の場所へ、「(親方の出身である)九州場所は優勝した。大阪は最後だが、これからも一緒。いつも通り頑張れば結果はついてくる」と師匠に贈る賜杯を誓った。