豊後水道震度6弱地震 南海トラフ地震の発生確率に「影響なし」
4月17日、大分県佐伯市などで震度5弱を観測した地震について、気象庁の検討会が9日開かれ、南海トラフ地震が発生する可能性に影響はないと評価しました。
気象庁の「南海トラフ地震評価検討会」が9日開かれ、4月17日に発生した豊後水道を震源とする地震について分析しました。
この地震は震源が南海トラフ地震の想定震源区域内で、地震の規模を示すマグニチュードが6.6でした。最大震度は愛媛県と高知県で6弱、県内では佐伯市と津久見市で5弱を観測しました。
会議の結果、豊後水道の地震はフィリピン海プレートの内部で発生していて、「南海トラフ沿いのプレート境界の固着状態に特段の変化をもたらさないと考えられる」と評価。大規模地震が発生する可能性が高まったと考えられるほどの観測はなかったと結論付けました。