能登半島地震4か月、インフラ復旧進み復興段階へ…避難者4606人まで減少
完成した木造長屋の応急仮設住宅(30日、石川県輪島市で)=武山克彦撮影
能登半島地震から1日で4か月となる。甚大な被害を受けた石川県の半島部でも水道や道路などインフラの復旧が進み、夏には応急仮設住宅の建設も完了する見込みだ。被災地は、日常の暮らしを取り戻すための復興の段階に移っていく。
県内で最大11万戸に上った断水は、通水区域が日ごとに拡大し、30日現在で約3780戸まで減った。県北部につながる「のと里山海道」や半島沿岸部の県道では、通行再開に向けた復旧工事が進んでいる。
最大3万4173人いた避難者は、宿泊施設で生活する2次避難者なども含めて4606人まで減少した。応急仮設住宅は必要とされる6421戸の半数以上が完成し、8月中に希望者全員が入居できる見込みだという。
死者は245人で、うち災害関連死の疑いがあるのは15人となっている。県は関連死の認定作業を進めるため、各市町の合同審査会の初会合を大型連休明けにも開く方針だ。