習近平の「雨乞い政策」で日本でも大災害が頻発するのか…中国「100年に一度の大洪水」から浮かび上がる「人工気象操作の闇」
中国「100年に一度の洪水」の正体
中国南部の広東省では4月18日から降り続く大雨の影響で広い範囲にわたって洪水が発生した。少なくとも4人が死亡、10人が行方不明となり11万人が避難を余儀なくされている。
前編「なぜ習近平の中国で「100年に一度の大災害」が起きるのか…「地盤沈下」と「異常気象」に共通する「人為説」、そのヤバすぎる正体」でも紹介したように、これを現地メディアは「100年に一度の洪水だ」と報じている。
4月20日、広東省清遠市漢光鎮で大洪水が発生した Photo/gettyimages
また、米学術誌「サイエンス」に18日に発表された研究によれば、中国の人口の29%にあたる2億7000万人が居住する都市部の半数近くが年間3ミリ以上沈下している。中でも6700万人が毎年10ミリ以上沈下している土地に住んでいるという。
中国を襲っているのは、異常気象と大規模開発のツケだ。
しかし、異常気象もまた、天変地異などではなく為政者の身勝手な作為によってもたらされた可能性がある。
中国に「100年に一度の洪水」をもたらした大雨の原因は、クラウド・シーデイングという技術に注目して開発された「人工気象操作システム」であることが指摘され始めている。
ドバイで起きた異変
大雨と言えば、4月16日に砂漠気候のアラブ首長国連邦(UAE)の都市ドバイで1年分の雨が12時間降り注ぎ、市内全域が水浸しになったことが世界の注目を集めた。
記録的な大雨になったことで、「UAE政府が『クラウド・シーデイング(雲の種まき)』を使って人工的に雨を降らしていたことが原因ではないか」との説が浮上している。
中国・深圳に降りそそぐ激しい雨 Photo/gettyimages
クラウド・シーデイングとは、雲の中に雨粒の種となるヨウ化銀をばらまき、周囲の小さな水の粒を集めて大きな雨粒に成長させ、雨を降らせるというものだ。
クラウド・シーデイングは、1960年代に米国のゼネラル・エレクトリックの化学者によって発明された。ヨウ化銀には弱い毒性があり、大規模に実施された場合の人体や環境に与得る影響は未知数だ。UAEは1990年代から、枯渇しつつある地下水を増加させるためにクラウド・シーデイングを実施している。
この4月にもUAE国立気象センターが数回にわたってクラウド・シーデイングを実施していたという情報がある。
しかし、同気象センターは「大雨が降る直前にこのような作業は行わなかった。今回の大雨がクラウド・シーデイングによって発生した可能性は低い」と火消しに躍起になっている。
中国のクラウド・シーデイングは「未曽有の規模」
世界で関心を集めつつあるクラウド・シーデイングだが、これを未曾有の規模で実施しているのが中国だ。
中国は早くからクラウド・シーデイングに注目し、2013年には「人工気象操作システム」を完成させたと言われている。中国政府は現在「2025年には国土の約6割に相当する550万平方キロメートルの地域でクラウド・シーデイングを実施できるようにする」との計画を有している。
2022年、中国では、人工的に雨を降らせるためにロケット対空砲を使用した試みが行われている Photo/gettyimages
21世紀に入り、世界で異常気象が多発しているが、その共通の原因は偏西風(北半球の上空を西から東へ吹くジェット気流)の蛇行だ。広東省の大雨も偏西風の蛇行が引き起こしたものだ。
その蛇行の原因は「温暖化によるものだ」と指摘されることがある。しかし、その原因は解明されていないのが実情だ。
日本が「中国発の大雨」に見舞われる日
クラウド・シーデイングは、トータルの降水量を変えることができないことから、ある地域に人工的に雨を降らせると、その反動で周辺地域で降水量が減ることになる。
「ブラジルの1匹の蝶の羽ばたきが米テキサス州で竜巻を引き起こす」というバタフライ効果が指摘される気象の世界では、わずかな人為的介入によって状態が激変することがありうる。
広東州の洪水 日本に中国のクラウド・シーディングの影響はおよばないのだろうか…Photo/gettyimages
筆者は気象学の専門家ではないが、降水量に変化が起きれば、地域毎の気温に変化が生じ、偏西風の軌道にも影響を与えるのではないかと疑っている。
日本では「偏西風の蛇行で今年の夏も猛暑となる」との予測が出ている。
異常気象が中国国内にとどまるのであれば「自業自得」だろうが、日本を始め周辺国にまで悪影響を及ぼすのであれば「対岸の火事」では済まされない。
気象分野の「中国リスク」についても警戒すべき時期に来ているのではないだろうか。
さらに連載記事「習近平の大誤算…!現実味を帯びはじめた「新型コロナ“武漢研究所“流出説」で、トランプが公言する中国への「巨額賠償」、その悲惨な中身」では、自然をもてあそぶ中国の悪しき行いについて伝えているので、こちらも参考としてほしい。
photo by gettyimages
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