神戸の鉄製ラック落下事故、別の従業員「前日にトレーラーに載せて降ろし忘れていた」
トレーラーから落下した鉄製ラック(11日、神戸市中央区で)
神戸市の市道で走行中の大型トレーラーから鉄製ラック(約900キロ)が落下した事故で、運転手の勤務する中古車販売会社の別の従業員が「前日にラックをフォークリフトでトレーラーに載せ、降ろし忘れていた」と説明していることが捜査関係者への取材でわかった。兵庫県警は、運転手がラックに気づかないまま発進させたとみて調べている。
事故は11日午前に発生。大型トレーラーが神戸市中央区の同社駐車場から右折して車道に出た際、積み荷のコンテナの上に置かれていたラックが落下し、歩道を歩いていた同県西宮市の男性(60)に当たった。男性は頭などを強く打ち、意識不明の重体で搬送された。
県警は、運転していた同社社員、服部誠治容疑者(61)を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕した。「積み荷をよく確認せずに出発した」と供述しているという。
捜査関係者によると、別の従業員が10日夜、フォークリフトでタイヤをコンテナに積み込む作業をしていた際、ラックをトレーラーに載せたと説明。「作業場が狭く、ラックが作業の邪魔になった」と話しているという。