珠洲で自衛隊が炊き出し 被災者が列「温かいごはんのありがたみ」
珠洲市役所前で陸上自衛隊による炊き出し支援が行われていた=石川県珠洲市飯田町、西田堅一撮影
能登半島地震で被害を受けた被災地では、各地で自衛隊による支援活動が続いている。
珠洲市役所前で陸上自衛隊による炊き出し支援が行われていた=石川県珠洲市飯田町、西田堅一撮影
石川県珠洲市では27日、市役所前の広場で、陸上自衛隊の米子駐屯地(鳥取県)の部隊による炊き出し支援が行われていた。午前11時前、16人の隊員がごはんを炊いたり、汁物を温めたりして、食事の準備を進めていた。
この日の昼のメニューは、白米とコーンポタージュ、ソーセージ入りのマカロニサラダで、正午ごろには、被災者らが列を作った。
市役所前の支援は、毎日、朝昼晩の3回。1日計1100食ほど準備しており、市内の避難所などに配給しているという。
初めて来たという同市の会社員、今谷秀子さん(45)は自宅で避難生活を続けているという。「自衛隊の方も大変。温かいごはんのありがたみがわかる」と話した。(小林孝也)