海底地滑りで死んだ可能性…新湊漁港のベニズワイガニ水揚げ量が地震の影響で平年比8割減 富山県射水市
海底地滑りで死んだ可能性…新湊漁港のベニズワイガニ水揚げ量が地震の影響で平年比8割減 富山県射水市
射水市の新湊漁港で水揚げされたベニズワイガニは、能登半島地震の影響で平年より8割も減少していることが富山県水産研究所のまとめで分かりました。
新湊漁協では、地震直後に発生した津波の影響でカニ籠がまるごと流されるなどの被害を受け、1月はカニ籠船3隻のうち操業したのは1隻にとどまっていました。
県水産研究所によりますと、ベニズワイガニの水揚げ量は1月が0.9トン(前年7トン)、2月が1.7トン(前年5.6トン)、3月が2.8トン(前年6.5トン)でした。
3カ月の合計で5.4トンとなり、過去5年平均の27.1トンより8割も減少しています。
県水産研究所によりますと、能登半島地震の海底地滑りでカニが土砂に埋まり死んだ可能性があるとして、一度、個体数が減ると漁獲量の回復に長い年月を要する恐れがあるとしています。